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男の隠れ家 床の間

五月の帰郷に際して男の隠れ家で床の間の飾りを変えました。まずは飾ってあった飾り棚を仕舞いました。

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祖父の代からの作品ですが、保存状態がよいと最近作ったかのようにいい状態で遺っています。

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螺鈿も細かな見事な細工が施されています。

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引き出し内部は梨地が施されています。作者の名前はありませんが、シックに抑えられた上品なデザインです。

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このような華奢な漆細工の作品を扱うには細心の注意が必要です。

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湿度の高い時、乾燥しやすい時期、夏のような高温な時には飾れないし扱えません。むろん手跡が残るような扱いも現金です。

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絹の布で包まれ、収納箱もぎりぎりの大きさで誂えられていますので、傷つけないように慌てずにじっくりと収めます。

さて次は何を飾ろうかと男の隠れ家をさらに物色。またなにやら大きな箱・・。

置物木彫唐獅子像 越中井波彫刻
共箱 
作品寸法:縦*横*高さ(未計測)

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井波彫刻(いなみちょうこく):富山県南砺市井波地区(旧 井波町)を中心に生産される木彫工芸品。井波彫刻の発祥は、1390年(明徳元年)に建立された井波別院瑞泉寺が何度も焼失し、その度井波の大工により再建されてきたことが大きく関わっている。

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宝暦・安永年間(1763年〜1774年)の瑞泉寺の再建には、御用彫刻師の前川三四郎が京都の本願寺より派遣されたことにより、井波の大工が師事し教えを被り、その後寺社彫刻の技法が、欄間や獅子頭、天神様(菅原道真)などの工芸品に派生し今日まで受け継がれている。また4年に一度「南砺市いなみ国際木彫刻キャンプ」が開催されている。

伝統的工芸品産業の振興に関する法律(伝産法・1974年(昭和49年)5月25日法律第57号)に基づき、1975年(昭和50年)に伝統的工芸品として通商産業大臣(現 経済産業大臣)より井波彫刻協同組合が産地組合として指定(第2次)を受ける。現在、伝統工芸士(伝産法に基づく資格)、一級井波木彫刻士(厚生労働大臣認定資格)をはじめ、組合員を含め約300名もの彫刻職人が集中しているのは世界的にも珍しく、観光地化しているメイン通り以外の住宅地でも木彫りの槌の音が聞こえ、この音が「井波の木彫りの音」として日本の音風景100選に選定されている。また1947年(昭和22年)に設立された、全国唯一の木彫の専修学校「職業訓練法人井波彫刻工芸協会 井波彫刻工芸高等職業訓練校」があり、師匠に弟子入りしながら、デッサンや彫刻の基礎を学ぶ生徒が多い。

井波彫刻の作品としては、欄間や獅子頭、天神様(菅原道真)像がよく知られており、日常生活で使用する木工品より美術工芸品が制作の中心である。近年では、若手の作家が龍を纏ったエレキギターなどもある。その他井波別院瑞泉寺をはじめ、多くの寺社彫刻を手掛けてきた。また富山県内には、数多くの曳山(山車)祭りが行われているが、「放生津(新湊)」、「城端」、「八尾」、「海老江」、「伏木」、「出町(砺波)」、「石動(小矢部))」など、曳山を彩る彫刻や欄干(勾欄)などが、江戸時代より井波の名工によって制作や修理がされてきた。

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これは先ほどの飾り棚とは違っておおらかな作品ですが、木彫もまた扱いは慎重に行う必要があります。

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井波彫刻についてご存知の方は少ないでしょうし、小生もあまり詳しくありません。

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本作品の作者についての詳細は当方の資料では解っていません。どなたか知っておられる方はいませんでしょうか?

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掛け軸はなにか良いものはないかと物色・・・。

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木材で財を成した先祖はどうも「山神様」を大切にしたようです。男の隠れ家では仏壇からも「山神様」の作品がでてきました。

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「山神様」は女性です。よく田舎では「うちの山上様は怖い。」といますが。「うちの山神様」とは奥さんのこと・・。

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まさかまさかりまでは持っていないでしょうが・・。

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共箱はありますが、作者は不明です。共箱から大正10年(1921年)の作と推察されます。

この画家をしておられる方は居ませんでしょうか?

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