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百合花 竹内栖鳳筆 その8

休日の朝は義父は畑へ、義母は庭で草取り、家内は食事の準備、小生と息子は・・・??? 食事が終わると洗顔して着映え、本日は「よこしまなる一家」と記念撮影。

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食材が足りなくなったので「よこしまなる」一家は畑へ・・。

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たまねぎに芋・・。

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ネコ(一輪車のこと)を一杯にして「豊作じゃ」と家路につきます。

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その後は家から網をもって、畑にいた蝶を息子と一緒に追い回して足が真っ黒に・・。そのまま家に上がり、家中足跡だらけで大騒ぎになりましたImage may be NSFW.
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さて本日は竹内栖鳳は席画のような作品。竹内栖鳳は席画のような作品を注力して描いたようです。弟子にも、色紙のようなものに描く作品をきちんと描けないと画家として飯が食えないと厳しく指導していたようです。

筆致の少ない中に、己の画力を込めた栖鳳の作品は実に魅力的です。おそらくスケッチ帖に描いた作品でしょう。

百合花 竹内栖鳳筆
紙本水墨淡彩軸装 軸先象牙 王谷山人鑑定箱
全体サイズ縦1195*横439 画サイズ縦219*横319

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鑑定箱に記された王谷山人については詳細は不明です。「巳未六月鑑題」とあり、昭和54年(1979年)、もしくは大正8年(1919年)の鑑定箱書と推察されます。

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家内がこの絵を見て最初の一言・・「なんの百合?」 当方はただの百合として鑑賞しますが、家内は花の中の橙、花弁に模様が無いということを真っ先に気にしたようです。

花弁が橙色、花に模様のない・・・・、テッポウユリ?と推察されます。百合の種類をきちんと書き分けただろうというのが家内の意見・・・。

栖鳳の絵の魅力は、水墨淡彩の濃淡の妙と線描の自在さにあり、さらに大胆な余白や繊細なマチエール、没骨法など、さまざまな技を内に秘めて、結局はどれもが栖鳳の絵になっていることでしょう。

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栖鳳の絵は、精神性の高さというよりも、「自然万物の中に美を見出してこの世を楽しんでいる」ような軽やかな感興があります。

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さらりと描いた本作品、共箱でもなく真作と判断するには材料に乏しいと思われる方もおられるでしょうが、そこは目利きの力量以外の何者でもないと思います。

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参考までに印章を文献資料と比較してみました。竹内栖鳳の印章はものすごい数がありますが、贋作は意外に印影が基本的な部分で一致しないものが多いようです。

趣味で蒐集する者には印影の確認はあくまでも二次的なものを割り切るのがいいと思います。まずは印影からと考えると作品の出来不出来の判断力が磨かれないように思います。

調べてみると栖鳳は姫百合などいくつかの種類の百合の花を描いており、たしかにきちんと種類によって書き分けています。

当方では本作品を真作と判断しましたが、異論のある方はどうぞ・・。「よこしまなる」一家にはよこしまなる作品が集まるかも? もとい「よこなが」なる作品Image may be NSFW.
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