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リメイク 蝦蟇仙人 伝円山応挙筆 その1

墓参りでの帰郷、男の隠れ家の勝手口には亡くなった家内が描いた作品が飾ってあります。

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花入の作品は作者不詳・・・。義妹が庭の手入れをこまめにしているようで、百花繚乱・・。

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イメージはイングリッシュガーデンらしい?

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イングリッシュガーデンはそぐわないように思われますが・・。

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裏庭も・・。

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友人に「粗野なる庭」と称されていましたが、とにもかくにも変貌しつつあるようです。

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前は蛇やらトカゲやらたくさんいたのですが・・。

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さて本日は以前に投稿した作品ですが、画像が不鮮明であったこともあり、帰京に際して持ち帰り再度資料の見直しを行なってた作品です。

30年以上前、骨董を蒐集を始めて間もない頃に、盛岡のリサイクルショップにて12万ほどで購入した作品。むろん、リサイクルショップに真作などあろうはずもないのですが、当時はそんなことは思いもせず家内と銀行に行き資金をおろして購入した思い出のある作品です。

その後、思い出の作品なので、痛んでいた表具は締め直して、さらに保存の外箱も製作していています。

蝦蟇仙人 伝円山応挙筆
絹本淡彩絹装軸 軸先木製 二重箱 
全体サイズ:横*縦 画サイズ:横305*縦765

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落款の「挙」の最終がはねているとは一般には真作にはないとされていることから、しばらくこれが真贋の決め手と思っていましたが、これは誤りで跳ねているように書かれている落款にも真作とされている作品もあることが解りました。

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ただ印章には若干の違いがみられることから真作とは断定できないということには変わりはありません。

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円山応挙は人物画は苦手としたことから、修練を積んだようで、裸の線描を基本として、それに衣服を着せたような描き方をしています。円山応挙は決して人物画は得意とは言えないようです。

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蝦蟇仙人(がませんにん)は中国の仙人です。青蛙神を従えて妖術を使うとされています。

左慈に仙術を教わった三国時代の呉の葛玄(中国語版)、もしくは呂洞賓に仙術を教わった五代十国時代後梁の劉海蟾をモデルにしているとされています。特に後者は日本でも画題として有名であり、顔輝『蝦蟇鉄拐図』の影響で李鉄拐(鉄拐仙人)と対の形で描かれる事が多い。

ただ両者を一緒に描く典拠は明らかでなく、李鉄拐は八仙に選ばれていますが、蝦蟇仙人は八仙に選ばれておらず、中国ではマイナーな仙人とのことです。

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日本において蝦蟇仙人は仙人の中でも特に人気があり、絵画、装飾品、歌舞伎・浄瑠璃など様々な形で多くの人々に描かれており、小生も好きな画題のひとつです。

真作ではないにしても、いろんな意味で手元においておきたい作品のひとつです。他人からみるとガラクタでも、蒐集する側にはいろいろな理由があるものです。

男のネクタイは褒めることはしても、決してけなしてはいけないという基本ルールがあります。男のネクタイの影に女あり・・。

骨董も同じルールが存在するようです。ガラクタ三昧と誹謗するのは結構ですが、我がガラクタにも読者の寛容なる判断をお願いする次第です。


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