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信楽風徳利 ゲルト・クナッパー作

本ブログに投稿されている加藤唐九郎、濱田庄司、バーナード・リーチ、島岡達三らと関わっていたドイツから日本にきて陶芸をしていた作家の作品の紹介です。

信楽風徳利 ゲルト・クナッパー作
共箱
口径*最大同径*高さ*底径

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溜塗の盃洗用のお盆に載せてみました。

「ゲルト・クナッパー」については下記の説明のとおりです。

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ゲルト・クナッパー:1943年(昭和18年)ドイツ、ブッパタール市に生まれ。ニューヨークで彫刻家のアシスタントを経て1966年に来日。

1967年 加藤唐九郎を訪問。瀬戸の鈴木清々に師事、益子に濱田庄司を訪ねる。1968年 イギリスのバーナード・リーチを訪問する。

一時、ドイツへ帰国、1970年(昭和45年)頃に栃木県益子町へ移り住み、島岡達三の援助で益子にて修業の後、26歳の時に外国人として初めてとなる益子焼の窯を築く。

庄屋だったボロボロの古民家を買取り、骨組みだけを残し改築し、大子に移住したのが1975年。

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1980年頃からは、ハワイ大学での講師を務め、ドイツ、デンマーク、バンコク、タイ、香港、日本、その他世界の各地で個展を開き、1986年には、第25回「日本現代工芸美術展」で内閣総理大臣賞を受賞。

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「庄屋だったボロボロの古民家を買取り、骨組みだけを残し改築」ということですが、当方の男の隠れ家に似ていますね。

徳利は持った感じが軽いことが肝要なようです。お酒がたっぷり入ったときに手頃な重さになり、持ちやすいことが大切ですね。ただ熱燗にはこのような釉薬のない徳利は不向きですが・・。

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「ゲルト・クナッパー」は亡くなってからそれほど経っていませんが、知られている陶芸家かどうかについては人それぞれでしょう。

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作品を通して日本の陶芸を海外に広めた偉大な作家としてその名が知られる。日本の伝統的な陶芸文化にとらわれず、モダンアートなどの要素も取り入れたその作品は、東洋とも西洋ともとれる両文化の風を感じさせる。

数々の伝統文化などを混ぜ合せ、東西の陶芸の文化を混ぜ合せた希少な陶芸家の一人であり、日本に住んで40年以上となる有名な陶芸家として著名。

加藤唐九郎などとの親交があり、瀬戸焼の鈴木清々に師事をして陶芸の基礎を身に着ける。現在では芸術的な、日本人では思いもつかないような芸術的な作品を多く手掛けている。

伝統を重んじる陶芸界では、外国人として見られていたが、次第に評価があがり、第一回毎日新聞社日本陶芸展で文部大臣賞を受賞。

現代日本陶芸展巡回展に参加するなど、国内での評価も非常に高くなる。 そして、バンクーバー・アートギャラリーをはじめ、アメリカのシアトル現代美術館やコーネル大学美術館とクレーブランド美術館など、世界各国の美術館でも個展を開く。ドイツ連邦共和国功労勲章・功労十字章受賞。「現代日本陶芸のアメリカにおけるコレクション展」、または「4つのエレメント、3つの国、ドイツ、イギリスそして日本展」など、国際的な個展にも参加。日本と西洋の陶芸文化の架け橋としての存在を打ち出していった彼の功績は大きい。 2012年11月2日逝去、享年70才。

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箱書には特徴があります。

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最近の陶芸家の作品はこのような栞をとっておくといいでしょう。

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本作品は製作さた時期は、箱書から1978年(昭和53年)と判明しますが、通常は製作された年号は入れませんので、栞を残しておくと大体の製作時期が解るものです。

ところで作品の整理もおかげさまで終盤を迎えることができました。日頃の業務も終盤、毎日の投稿もいつまで続くか・・・。

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