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秋景浅絳山水図 伝青木木米筆

本日は陶芸家として名高い青木木米の掛け軸の作品の紹介ですが、青木木米は陶芸家と思っている方も多いでしょうが、実際は青木木米は画家としてのほうが評価が高いのです。本作品については「伝」とさせていただきます。

贋作と思われる方のあるでしょうから、興味ある方は鑑賞して下さい。なお小生の好きな作品のひとつです。

秋景浅絳山水図 伝青木木米筆
絖本淡彩軸装 軸先 三重箱伝世品 
全体サイズ:横*縦 画サイズ:横295*縦700

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仙台の骨董店より購入した作品ですが、店主(今では亡くなっている方ですが・・)に「おいくらですか?」と恐る恐ると尋ねると、「八十八万。」とのこと。むろん洒落で青木木米の「米」をもじった値段です。売るほうも買うほうも真作とは思っていないが、そう安くはない値段です。

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「ともかく愉しみなさい。」と譲っていただきました。

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久方ぶりに茶室に飾り鑑賞しました。手前は「志野織部獅子香炉」です。この真贋はまた別の機会に・・。これもまた小生と家内が好きな作品のひとつです。

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品の良い表装です。

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印章は「木米」と「米来」の白方印が押印されています。

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絖本に淡彩で品良く描かれています。

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青木木米が画の傑作を生み出した期間は化政年間と言われています。化政年間は文化年間(1803~)と文政年間(1817-1830)の下の二文字をとり、合わせた造語です。

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この絵の面白いのは逆さまにして見ても絵になっている点です。印章も逆さま?

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最終の外箱は当方で栞と共に製作しました。手前の「志野織部」の獅子香炉は桃山時代の作品として入手しております。

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初代京都美術倶楽部の児島嘉助は当時の目利きとして有名な美術商「米山居」店主?であり、吉兆の建物は児島嘉助の高麗橋三丁目の本宅と嵯峨の別荘をもらいうけたものだそうです。

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いろんな署名がなされている箱です。ただこういうものがあるから本物ということにはなりません。

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添書が同封されていますが、記されている「山添蠖軒」は明治頃の呉服商。京都室町の人。名は謙。歿年未詳で詳細は当方では資料不足で判明していません。

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今となっては元手はとった作品です。どういう意味かって? それは読めれた方のご想像にお任せします。

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最後は作品を逆さまにした写真です。ちなみに青木木米の山水画を化(け)物山水と称する作品、もしくは一部をそう称します。これは青木木米が画の傑作を生み出した期間は化政年間の「化」の字とごつごつした岩などの描き方からの呼称のように思いますが、小生はその画面構成からもあり得ると思っています。

とにもかくにも愉しめる作品、骨董の真髄、ここにありかImage may be NSFW.
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