熊川手水指
小生の蒐集作品の中には下手物食いのところがあり、人があまり見向きもしない作品、もしくは見向きもされなかった作品が多々あります。そのひとつが「楠瓊州」の作品ですが、本ブログでも一作品を紹介しています。その「楠瓊州」ですが、9月には加島美術で展覧されるという案内の葉書がきました。興味の有る方はどうぞ・・。...
View Article福女図 柴田是真筆 その12
明治時代の日本を代表する画家に河鍋暁斎と柴田是真が挙げられます。この二人は仲が悪かったと言われていますが、実際には合作の作品も見れるので本当のところは解りません。小生も合作の扇面を所有していたのですが、資金不足の時に、若気の至りで売却してしまいました。今では後悔していますが、意外に高額で売れました・・。...
View Articleリメイク 松に冨士 田崎草雲筆 その1
金曜日にテレビで放映された浅田次郎原作のドラマ「琥珀」を録画しておき、週末に観ましたがなかなかのいい味のドラマでした。寺尾聡と西田敏行、そして鈴木京香が出演していますが、還暦を過ぎようとする男の思いがうまく表現されています。人生は決して思うようには過ぎていかないもの、罪と悔恨などにさいなまれる部分も多々あるもの・・・。粋な音楽と名優の演技で久方ぶりに人生を味わえる作品でした。...
View Article山邨風雪 山元春挙筆 その2
週末は台風もあり在宅が多かったのですが、敬老の日ということもあり義父と義母と連れだって昼食に出かけました。息子は食いすぎで帰宅途中にトイレへ・・。丈夫かなと思ったらまともらしい・・。...
View Article夏秋山水図 奥谷秋石筆 その3&その4
最近は夜寝るときには窓を開けて寝れる様になりました。秋風と虫の音を聞くと季節の移り変わりを堪能できます。夏には蛙の鳴く声、冬には雪の降る音、そんな季節感が都会では高層マンションなどに住むと失われてきています。掛け軸にもそのような季節を愉しむ感性が欲しいものです。本日は季節感漂う作品の紹介です。...
View Article鐘馗図 森徹山筆 その2 ・菅茶山賛
最近の「なんでも鑑定団」で小村大雲の作品が紹介されていたようです。本ブログでもなんどか紹介されている画家ですが、それほど著名でもない画家を取り上げたのには驚きました。また本ブログで最近改めて投稿されている山元春挙の作品も小村大雲の師として紹介されていました。それにしても評価額の現実離れした金額には改めてびっくりしますね。...
View Article嬌羞 島崎柳塢筆
畑で採れた芋を会社でおすそ分け・・・。 さて祖父は美人画好きなようで、展示室で他の作品には目もくれず、この作品がいいと・・・ 嬌羞 島崎柳塢筆 絹本水墨着色軸装 軸先塗 共箱 全体サイズ:縦1917*横393 画サイズ:縦1100*横363 共箱に「甲辰夏日」とあり、明治37年(1904年)頃、40歳頃に描かれた作品であると推察されます。印章には「湘々亭」という号が使われています。...
View Article花之図 藤井達吉筆 その17
藤井達吉は、当時の分業と技術偏重を特徴とする旧来の職人主義的な工芸観を排し、自然の観察に基づいて作家が自ら模様を生み出し、制作までを一貫して行うべきことを主張しました。それは、工芸が「芸術」として自立する道を模索した、この時代の新進の工芸家たちに共通する思いを代弁したものでもあったと言えます。 花之図 藤井達吉筆 その17 紙本水墨淡彩染付和紙軸装 軸先陶器 合箱 全体サイズ:縦1265*横595...
View Article倉田松涛 特集 その1
週末には特老の施設を見学。 母が今後、特老に入所するための段取りです。 さて本日はは地元出身の画家、倉田松涛の特集です。地元の作品は地元に帰す・・、そういう趣旨で今まで蒐集してあった作品を整理していますが、その手始めが「倉田松涛」の作品です。 *今回は作品の一部を紹介しています。全体はブログ掲載の作品を検索してみてください。...
View Articleリメイク 贋作考 鯉 伝徳岡神泉筆
掛け軸の紐の巻き方には種々ありますが、いろいろとやってみると下記の写真のやり方が一番美しいように思います。 ただ紐の長さ、紐の痛み具合、撚れの癖、ほどけやすさによっては通常の単純な巻き方のほうが便利かと思います。...
View Article秋草図 中林竹洞筆 その1
我が展示室の鎮座する澤田政廣の観音像、金属製ゆえ地震にも大丈夫・・。 本日の作品もまた男の隠れ家に保管していた作品ですが、蒐集を始めて間もない頃の入手で、鑑識の知識も資料も未熟な段階での購入でしたが、嬉々として作品を愉しんだ記憶が懐かしいです。 秋草図 中林竹洞筆 その1 絹本着色絹装軸 軸先箱入 全体サイズ:縦*横 画サイズ:縦230*横358...
View Article秋景浅絳山水図 伝青木木米筆
本日は陶芸家として名高い青木木米の掛け軸の作品の紹介ですが、青木木米は陶芸家と思っている方も多いでしょうが、実際は青木木米は画家としてのほうが評価が高いのです。本作品については「伝」とさせていただきます。 贋作と思われる方のあるでしょうから、興味ある方は鑑賞して下さい。なお小生の好きな作品のひとつです。 秋景浅絳山水図 伝青木木米筆 絖本淡彩軸装 軸先 三重箱伝世品 全体サイズ:横*縦...
View Articleリメイク 業平東下り之図 平福穂庵筆
義父が天井裏に仕舞っておいた箱の中にあった作品。しかも見せてくれた理由は、りんご台風で屋根が飛ばされて天井裏を片付けるためでした。箱には幾つもの掛け軸があり、その中からめぼしい作品は今も表具を改修したりして、男の隠れ家に飾っています。 業平東下り之図 平福穂庵筆 紙本淡彩軸装二重箱 画サイズ:横538*縦843...
View Article入江孤舟図(仮題) 平福穂庵筆 その17(再整理番号)
昨日に引き続き、郷里の画家である平福穂庵の作品の紹介です。つまらぬ作品と見るか、良き作品とみるか、感性の差ですね。このような山水画を味わえる御仁が少なくなりました・・・ 入江孤舟図(仮題) 平福穂庵筆 その17(再整理番号) 紙本水墨軸装 軸先 合箱 全体サイズ:縦215*横500 画サイズ:縦1100*横310...
View Article説色山水精品双幅 伝龔賢筆
展示室の近況の写真です。 浜田庄司の蠟抜の黍文の花瓶を飾っています。 時間のある方は展示室でゆっくりどうぞ・・。 さて本日紹介する作品はまだ若かりし頃に購入した作品です。古画に夢中になっていた頃・・・・。 龔賢筆 『説色山水精品』 紙本軸双幅水墨淡彩 箱入 画サイズ:横309*縦243 表具を再表具してありますが、折れの補修・補強があることなどから大切にされていたことが窺えます。...
View Article輪島塗梨地盛付皿
衆議院が解散となり、なにかと政界が慌ただしいようですが、民進党や都知事はなにやら本性が出始めてたように思っています。都民として、国民として真に必要な政治家は誰かを判断したいのですが、その前に政治家にしておくべきではないという判断があるのは残念なことです。...
View Article源内焼 その103 三彩花文鉢
先週末は郷里は日帰り・・。空港からのバスから見た風景はすでに稲刈が始まっていました。 駅前のハチ公・・、渋谷のハチ公は工事によって一時期的に設置がなくなるとか? その間郷里に設置するという案もある? 本日はすでに本ブログで紹介されて100点を超えた源内焼の作品です。 源内焼 その103 三彩花文鉢 合箱入 作品サイズ:口径222*高台径*高さ65...
View Article秋山清影図 山元春挙筆 その3
週末には家族で近所の温泉へ・・。皆で出かけるのが愉しい息子はいそいいそと玄関で靴へらを使い始めました。出勤時に毎朝6時には、小生を見送るので覚えたらしい。 出かける前にちょっとせき込んでいたので心配したのですが、やはり翌朝にはちょっと熱が出た・・・ 幼稚園はお休み・・・。 明治天皇も好んだという山元春挙の作品ですが、本日紹介する本作品は大正時代に描かれた作品と推察されます。 秋山清影図 山元春挙筆...
View Article干し網 酒井三良筆 その7
なにやら家内がお稽古用に使う面白そうな棗を入手したようです。 田舎の家屋?に人物? なにかの物語性のある図柄のようですが、家内も判らないとか・・。 保存用に付いてきた紙製の箱のサイズが合わないとかで、家内が自分で箱を直して「写真を貼ってね!」だと・・。そう、保存には箱の外に写真を貼っておくと中身を見ないで何か入っているか判るので便利・・・。 本日は「その7」となった酒井三良の作品の紹介です。...
View Article待人 木谷千種筆 その3
息子は39度の熱を出して幼稚園を休みましたが、パパさんの言うことよく聞いてぐっすり寝たら、翌朝からまた幼稚園へ・・。帰宅するといつものようにお出迎え。「今ね、ママのお手伝いしているの。」と前掛けしながら出てきました。「ん? 何のお手伝い?」「ご飯だよ!」 相変わらずの元気さに戻ったようです。 さて、本日は木谷千種の作品の紹介です。 まくりに近い状態での美人画の作品(木谷千種...
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