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源内焼 その103 三彩花文鉢

先週末は郷里は日帰り・・。空港からのバスから見た風景はすでに稲刈が始まっていました。

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駅前のハチ公・・、渋谷のハチ公は工事によって一時期的に設置がなくなるとか? その間郷里に設置するという案もある?

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本日はすでに本ブログで紹介されて100点を超えた源内焼の作品です。

源内焼 その103 三彩花文鉢
合箱入
作品サイズ:口径222*高台径*高さ65

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源内焼における単独の鉢には保存状態の良い作品は意外と少ないようです。実用的な作品が多かったことから揃いものが多く、重ねて保管されていたことが多いらしく、釉薬が剥がれている作品が数多くあります。

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本作品は保存状態が極めて良好ですのほうですが、底部分と縁部分に共色に近いもので補修されています。

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下地の黄釉が施された亀甲文に緑釉が施された唐草、見込みには葵の文様があり、将軍家に気を使った全体の文様になっています。大名家などに主に収めた作品なのでそのような文様を好んで使用したのでしょう。

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そのようなデザインでも決して媚のある作品ではなく、近代のデザインにも劣らないモダンさがあります。

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源内焼も後期の作品になると雑な型になりますが、これは型板を依頼していた浮世絵の鈴木春信の版木工房が衰退した背景があるのかもしれません。

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古九谷(再興古九谷を含む)、鍋島、そして源内焼が江戸後期の三大日本陶磁器群であると私は思いますが、同時期に廃れていったのも幕末から明治維新への動乱によるものではないでしょうか。

本作品は口径が222mmと見込みのある源内焼の中では、大きいほうの部類となります。参考文献にも同型の作品が掲載されています。

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陶磁器においても「文化は革命の寸前に最盛期を迎える。」という世界史の格言そのものですね。



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