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Channel: 夜噺骨董談義
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華南三彩 印花魚藻文稜花盤

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先週の出張での札幌日帰りは好天、北陸日帰りは天候不順、下北は雪、福島沿岸は好天・・。年二回の視察ですが、地方の状況がよく理解できました。今週は横浜、12月からは名古屋、四国、広島、大阪、九州と年の瀬を迎える前の慌ただしい日々が続きます。

さて本日紹介するのは源内焼のルーツとなっている華南三彩の作品です。

平賀源内が考え出した源内焼のルーツは華南三彩にありますが、それは当時輸入が盛んで高値で取引されていた「交趾焼」を模倣していたからです。この輸入されている「交趾焼」によって、日本が明国に外貨を稼がれている状況を打破するために、平賀源内が長崎で製法を学んで、四国の讃岐で興したのが源内焼です。有名な京都の楽焼もまたこの「交趾焼」、すなわち華南三彩が原点となっています。

華南三彩 印花魚藻文稜花盤
合箱
最大口径295*高台径*高さ50



明時代後期の中国華南地方で焼かれた八輪花の口縁をもつ腰折れの三彩盤で、見込みに魚や手長海老、水草などが印刻されています。



基調となる緑釉は全面に施釉され、独特な雰囲気をかもしだし、これと同類の盤が、本作品と同類の盤が、大分市歴史資料館・可児郷土歴史館らに所蔵され、大分市の中世大友府内町跡から出土しているそうです。



不鮮明ですが、上下の作品が大分市歴史資料館・可児郷土歴史館に所蔵されている作品です。



華南三彩(かなんさんさい)は中国では「素三彩」、日本では「交趾焼」といわれ、現在では「華南三彩」と呼ばれています。



中国南部淮河以南(広東、広西、海南島など)で焼かれた三彩釉の陶磁器で、軟質陶器でありながら釉薬は硬く、緑釉を基本として部分的に黄釉や褐釉を掛けています。



未だに窯址は確定しておらず、生産窯は明らかではないそうですが、近年、福建省泉州付近の生産ではないかと推定されています。



16世紀から17世紀半ばまでに海外に輸出され、日本では京焼や香川県の源内焼などに影響を与えたており、あまり知られていませんが、楽焼もルーツは華南三彩にあり、唐津焼でも模倣されています。桃山期から江戸初期の日本の陶磁器に多大な影響を与えた陶磁器です。 



おそらく本作品は発掘された作品でしょう。大きく破損した部分は丁寧に?補修されています。古色で補修跡を隠していましたが、許す限り洗い落としております。もう少しはきれいになるようです。

各出張先では見ていたい美術館を横目で観ながらの行脚・・、小生の趣味など誰も関心もなく・・。

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