陶磁器のファンならひとつは欲しい作品に「古九谷青手」があります。再興九谷の吉田窯の青手でもいいのですが、如何せんなかなかいいお値段がしますし、作品数が少ないし、模倣品が数多いので入手困難な作品のひとつです。
初期伊万里や藍九谷、さらには青手以外の古九谷は廉価になってきた最近でも、「青手」だけは・・・。そこでファンは幻を追うことになります。本日紹介する作品も小生の幻を追う姿とご了解願いたい。
伝古九谷青手葉図大皿 その2
合箱
口径320*高台径*高さ64
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本作品を古九谷とする判断は難しいですが、ひとつは虹彩が挙げられますね。
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古九谷には良く観察される「虹彩(ハレーション)」があります。「虹彩(ハレーション)」は元禄時代の柿右衛門や幕末の古九谷、源内焼などにまで遡らなければならないことからわかるように虹彩が出るには、やはり300年ほどの年月が必要とも言われています。
したがって、虹彩が出ているということは、それだけ古いものであることの客観的指標になるという説もあります。虹彩が出現しやすい釉は、緑釉や黄釉や藍柚などのようで、紅釉で見られることはほとんどありません。古九谷様式で評価されているポイントとしては、皿を斜めにすると虹のような虹彩が 決め手のひとつにしている蒐集家もいます。ちなみに源内焼でも決め手のひとつにもなっていると小生は判断しています。
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むろん再興九谷や明治期の九谷にもみられるものがありますので、100%の判断基準ではありません。表面の傷はわざとつけられたどうかがポイントになります。方向性のあるすり傷はわざとつけられたものと判断します。傷がないものもだめ・・。日常品として作られたもので、そのために残存数は極めて少なく、傷のない作品は稀有と思われます。
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口縁には濃い茶色の釉薬があるのが基本。胎土の悪さを繕うのが目的のようで、口に触れる部分なので気を使ったのでしょう。古九谷は胎土が悪質なので釉薬をすべてに掛けたというのは本当です。
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高台内に「福」などの銘があるか無いかは判断基準にはなりません。青手と称せらるが際は緑色を呈しているし、胎土は磁器といっても一般に“半陶半磁”と呼ばれるように陶器のように見えるものです。
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古九谷焼は美術館にあるようにきれいな作品ばかりではなく、多くの実物を見た第一印象は「きたねな~」というものだそうです。
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素地は荒く、釉薬はぶつぶつ・・。ただデザインは奇抜で大胆・・。
あくまでも古九谷は陶磁器の色絵草創期の作品であって、完璧なものは少ない。たまたま完璧にできたものに対して、すべてそのようにきれいに焼成されたもののように勘違いされておられる御仁が多い。美術館に並べられた作品をみても骨董蒐集にはなんも役にも立ちません。
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外側には唐草文用・・。目跡(窯の中で器同士の溶着を防ぐスペースサーの跡)は基本的にはない。
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高台内にも釉薬が掛けられています。ところで現在の古九谷の称せられるものの多くは明治期に作られた作品が多いよそうです。
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全体に黒っぽい釉薬で図柄以外を施している古九谷の作品は珍しいでしょう。「さ~、今後の検証の愉しみができた。」・・、現在はあくまでも「伝」であるか「倣」としておきましょう。贋作と決め打つ方にはご理解いただけないだろうが、こういう愉しみが知識や経験を豊富にしてくれる。
下記の作品らを含めて勉強中・・。
伝?古九谷青手波ニ雲龍
合箱
口径245*高台径90*高さ57
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伝再興九谷松山窯 青手草花紋深皿
古箱
口径313*高台径150*高さ58
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倣青手九谷芭蕉文様鉢
古箱入
口径160*高台径*高さ43
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豆皿 再興九谷吉田屋
割補修有
口径115*高さ25
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初期伊万里や藍九谷、さらには青手以外の古九谷は廉価になってきた最近でも、「青手」だけは・・・。そこでファンは幻を追うことになります。本日紹介する作品も小生の幻を追う姿とご了解願いたい。
伝古九谷青手葉図大皿 その2
合箱
口径320*高台径*高さ64

本作品を古九谷とする判断は難しいですが、ひとつは虹彩が挙げられますね。

古九谷には良く観察される「虹彩(ハレーション)」があります。「虹彩(ハレーション)」は元禄時代の柿右衛門や幕末の古九谷、源内焼などにまで遡らなければならないことからわかるように虹彩が出るには、やはり300年ほどの年月が必要とも言われています。
したがって、虹彩が出ているということは、それだけ古いものであることの客観的指標になるという説もあります。虹彩が出現しやすい釉は、緑釉や黄釉や藍柚などのようで、紅釉で見られることはほとんどありません。古九谷様式で評価されているポイントとしては、皿を斜めにすると虹のような虹彩が 決め手のひとつにしている蒐集家もいます。ちなみに源内焼でも決め手のひとつにもなっていると小生は判断しています。

むろん再興九谷や明治期の九谷にもみられるものがありますので、100%の判断基準ではありません。表面の傷はわざとつけられたどうかがポイントになります。方向性のあるすり傷はわざとつけられたものと判断します。傷がないものもだめ・・。日常品として作られたもので、そのために残存数は極めて少なく、傷のない作品は稀有と思われます。

口縁には濃い茶色の釉薬があるのが基本。胎土の悪さを繕うのが目的のようで、口に触れる部分なので気を使ったのでしょう。古九谷は胎土が悪質なので釉薬をすべてに掛けたというのは本当です。

高台内に「福」などの銘があるか無いかは判断基準にはなりません。青手と称せらるが際は緑色を呈しているし、胎土は磁器といっても一般に“半陶半磁”と呼ばれるように陶器のように見えるものです。

古九谷焼は美術館にあるようにきれいな作品ばかりではなく、多くの実物を見た第一印象は「きたねな~」というものだそうです。

素地は荒く、釉薬はぶつぶつ・・。ただデザインは奇抜で大胆・・。
あくまでも古九谷は陶磁器の色絵草創期の作品であって、完璧なものは少ない。たまたま完璧にできたものに対して、すべてそのようにきれいに焼成されたもののように勘違いされておられる御仁が多い。美術館に並べられた作品をみても骨董蒐集にはなんも役にも立ちません。

外側には唐草文用・・。目跡(窯の中で器同士の溶着を防ぐスペースサーの跡)は基本的にはない。

高台内にも釉薬が掛けられています。ところで現在の古九谷の称せられるものの多くは明治期に作られた作品が多いよそうです。

全体に黒っぽい釉薬で図柄以外を施している古九谷の作品は珍しいでしょう。「さ~、今後の検証の愉しみができた。」・・、現在はあくまでも「伝」であるか「倣」としておきましょう。贋作と決め打つ方にはご理解いただけないだろうが、こういう愉しみが知識や経験を豊富にしてくれる。
下記の作品らを含めて勉強中・・。
伝?古九谷青手波ニ雲龍
合箱
口径245*高台径90*高さ57

伝再興九谷松山窯 青手草花紋深皿
古箱
口径313*高台径150*高さ58

倣青手九谷芭蕉文様鉢
古箱入
口径160*高台径*高さ43

豆皿 再興九谷吉田屋
割補修有
口径115*高さ25
