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明末呉須染付 蓬莱山図大皿 その3

息子は幼稚園が休園となり、野菜の収穫へと駆り出されています。感心にも家の手伝い喜んだやるようです。今のところは・・。

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採ってきたネギは皮むきをしますが、意外に様になっているようで、農業に向いているかもしれません。

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トラクターや軽トラの運転も大好きなようで・・、あくまでも今のところ。「さ~、出発進行!」・・・「足がと届かないよ!」Image may be NSFW.
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さて最近詳しい内容で投稿しました「明末呉須染付大皿」の下記の作品ですが、その染付文様の違う作品を入手しました。両作品を並べてみたものです。右が前回投稿した作品「その2」になります。左が「その3」の作品となります。前回の投稿に「その1」が掲載されています。

明末呉須染付 蓮池水禽図大皿 その2
杉古箱入
全体サイズ:口径373~384*高台径*高さ75~85

明末呉須染付 蓬莱山図大皿 その3
杉古箱入
全体サイズ:口径387~391*高台径185*高さ80~85

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やや「その3」が大きめの作品となり、高台内の砂付高台も砂が少なくなっています。

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虫喰や釉薬の剥げも少ないですが、若干はあります。口縁には八つの窓を設けて草花文が描かれています。

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高台内は鉋の跡の残る古染付に見られる所作がありますが、古染付ほど顕著ではありません。釉薬はたっぷり掛けられており、「その2」の器時代の形成は古染付に近いものがあります。

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器の歪みは少なく、この手の「明末呉須染付」としては上手手となります。

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文様は一般的な「蓮池水禽図」の対して、上部に太陽の描かれた吉祥文であり、よく明末呉須赤絵に見られる図柄です。

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コバルトの藍色の発色がよく、「明末呉須染付」の多くがくすんだ藍色に比べて綺麗な発色となっています。この手の作品は傷の有無よりも発色の良い作品、図柄がきちんとしている作品を選ぶことが肝要だと思います。

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その点では「その2」も出来の良い作品と言えるのでしょう。

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ただあまりきれいな作品を選ぶと味わいのない作行が多く、ときには時代の下がった作品となりますので、その鑑識眼は難しいところがあります。とくに「明末呉須赤絵」にはきれいな作品で味わいの全くない作品があります。女性には好みなのでしょうが、当方では蒐集対象外となっています。

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本作品もそれらしき古びた箱に収まっていました。

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「その1」、「その2」の写真は下記のとおりです。参考までに・・。これらの作品は「なんでも鑑定団」の評価額のような高額で取引される作品ではありません。「なんでも鑑定団」の評価額を真に受けてはいけません。あれは骨董賞の売りたい値段であって、あのような値段では取引はされていません。10分の1以下が相場です。

このような値段で価格をつり上げていると、いつかは骨董商はこの世からなくなります。近いうちに骨董商よりネットオークションに軍配が上がるでしょう。ただしネットオークションは詐欺、押し売りのような面をなくさないといけません。とくに入札後にキャンセルできないという商法上ありえない行為がまかり通るものであってはなりません。

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ただ呉須赤絵にしろ、古染付にしろ、茶人、煎茶人が好んだ作品です。もののふ、日本人魂に基づく古来からの日本人の好みというものがこれらの異国の美を見出してきました。忘れてはなりません日本人の心意気。

伊万里、鍋島、古九谷、源内焼という磁器系統の世界に同等に「呉須赤絵、染付」の作品があります。すでに中国には作品がなく、日本の作といっても過言ではありません。中国の趣味の悪い綺麗好みよりよほどましな世界です。

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