陶磁器、掛け軸と譲って頂いた友人から刀剣類も譲っていただいています。
刀剣については当方にはまったく知見のないことから、また譲り受ける際のお値段のこともあり、譲っていただく前に銀座の「刀剣柴田」(店主が「なんでも鑑定団」に出演しています。)にて見て頂いています。その結果、このたびの作品は研ぎ代金のほうが高くなるとのことでしたが、友人が所有していても「物騒なので」ということもあり、小生がそれ相応のお値段にて引き取ることになりました。
刀剣は当方の専門外であり、しばらく研がずに、ただこれ以上錆が進まないような処置だけにしていたのですが、友人が罹患した病が回復しないこともあり、厄払いの意味も含めて「刀剣柴田」に研ぎを依頼しました。
譲っていただいたのは二振りでひとつは刀で、上の写真の刀剣ですが、出征に際して実家から出た刀を軍刀に誂えたと思われる作品です。
刀 その九 新刀 無銘
長さ:73.8センチメートル
反り:2.9センチメートル 目くぎ穴1個
もう一つは短刀ですが、友人のご母堂様が嫁入りに際して実家から譲り受けたものでしょう。
刀 その十 短刀 無銘
長さ:21.6センチメートル
反り:0.3センチメートル 目くぎ穴1個
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友人の実家は小生もよく知っていおり、これも郷里の縁・・。研ぎ代金だけで新たな状態のよいそれなりの刀剣が入手できる金額なので、刀剣柴田の短刀の方の曰く「この値段で研いでいいですね。」と念を押されました。
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錆が中子まで及んでいることや、白鞘の用意が新たに必要ですのでかなりの高額になります。
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この程度の刀剣は通常は安い研ぎに出して、居合刀に使うのが一般的のようです。ただ当方は値段だけではないのです。骨董についてはその多くが値段でないことに突き動かされることが多いのだと思います。
研ぎが完了するには四か月以上必要だそうです。
鍔には笹に虎、鍔もたいした作ではありませんが・・
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実家から出征する人に送る作品です・・、「虎は千里を帰る」・・・、そういう思いのあった作品を粗末にはしておけません。
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目貫は毘沙門天・・。武神としての信仰が生まれ、四天王の一尊たる武神・守護神とされる神です。これも出征には最適のもの。
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片側はよくわかりませんね。
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軍刀に誂えたことを惜しむ必要はありません。恨むのはそういう時代であったことです。そもそも登録証もなく、友人に説明して発見届、登録届の手続をしてもらいました。
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短刀はもっと錆だらけ。嫁入りの際の短刀と察せられます。
「刀剣柴田」の話では小生の近隣の方が「嫁入りに持たせたい。」と最近、短刀を購入しにきたそうです。なんとも現代では珍しいことですね。それなりの覚悟で嫁に行けという心意気でしょうか?
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短刀の研ぎはかえって面倒です。長さが短くても研ぎの最低料金は決まっていますのでこちらもお安くはありません。
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誂えは一般的なものです。
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金銭的な価値は大したことのない刀剣類ではありますが、代々伝わるものは先人たちの思いがそこにあります。それを大切にすることが骨董を趣味とする者の心得です。ちなみに友人の父上(刀剣の当時の所蔵主)は戦地から無事帰還し、地元の役所の部長まで勤めあげ長寿を全うしました。
今回の帰省に際して友人に研ぎに出したことを報告しておきました。刀については「研いだら立派になるだろうな。」と一言ありました。小生も実は期待しているところです。
刀剣については当方にはまったく知見のないことから、また譲り受ける際のお値段のこともあり、譲っていただく前に銀座の「刀剣柴田」(店主が「なんでも鑑定団」に出演しています。)にて見て頂いています。その結果、このたびの作品は研ぎ代金のほうが高くなるとのことでしたが、友人が所有していても「物騒なので」ということもあり、小生がそれ相応のお値段にて引き取ることになりました。
刀剣は当方の専門外であり、しばらく研がずに、ただこれ以上錆が進まないような処置だけにしていたのですが、友人が罹患した病が回復しないこともあり、厄払いの意味も含めて「刀剣柴田」に研ぎを依頼しました。
譲っていただいたのは二振りでひとつは刀で、上の写真の刀剣ですが、出征に際して実家から出た刀を軍刀に誂えたと思われる作品です。
刀 その九 新刀 無銘
長さ:73.8センチメートル
反り:2.9センチメートル 目くぎ穴1個
もう一つは短刀ですが、友人のご母堂様が嫁入りに際して実家から譲り受けたものでしょう。
刀 その十 短刀 無銘
長さ:21.6センチメートル
反り:0.3センチメートル 目くぎ穴1個
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友人の実家は小生もよく知っていおり、これも郷里の縁・・。研ぎ代金だけで新たな状態のよいそれなりの刀剣が入手できる金額なので、刀剣柴田の短刀の方の曰く「この値段で研いでいいですね。」と念を押されました。
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錆が中子まで及んでいることや、白鞘の用意が新たに必要ですのでかなりの高額になります。
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この程度の刀剣は通常は安い研ぎに出して、居合刀に使うのが一般的のようです。ただ当方は値段だけではないのです。骨董についてはその多くが値段でないことに突き動かされることが多いのだと思います。
研ぎが完了するには四か月以上必要だそうです。
鍔には笹に虎、鍔もたいした作ではありませんが・・
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実家から出征する人に送る作品です・・、「虎は千里を帰る」・・・、そういう思いのあった作品を粗末にはしておけません。
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目貫は毘沙門天・・。武神としての信仰が生まれ、四天王の一尊たる武神・守護神とされる神です。これも出征には最適のもの。
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片側はよくわかりませんね。
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軍刀に誂えたことを惜しむ必要はありません。恨むのはそういう時代であったことです。そもそも登録証もなく、友人に説明して発見届、登録届の手続をしてもらいました。
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短刀はもっと錆だらけ。嫁入りの際の短刀と察せられます。
「刀剣柴田」の話では小生の近隣の方が「嫁入りに持たせたい。」と最近、短刀を購入しにきたそうです。なんとも現代では珍しいことですね。それなりの覚悟で嫁に行けという心意気でしょうか?
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短刀の研ぎはかえって面倒です。長さが短くても研ぎの最低料金は決まっていますのでこちらもお安くはありません。
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誂えは一般的なものです。
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金銭的な価値は大したことのない刀剣類ではありますが、代々伝わるものは先人たちの思いがそこにあります。それを大切にすることが骨董を趣味とする者の心得です。ちなみに友人の父上(刀剣の当時の所蔵主)は戦地から無事帰還し、地元の役所の部長まで勤めあげ長寿を全うしました。
今回の帰省に際して友人に研ぎに出したことを報告しておきました。刀については「研いだら立派になるだろうな。」と一言ありました。小生も実は期待しているところです。