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Channel: 夜噺骨董談義
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古染付 芙蓉手花鳥紋大皿

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中国に遺されている作品は皆無ですが、中国で作られたものです。このような染付の皿は骨董市でも少なくなりましたが、中国人はそれほど関心はないようです。このような作品の洒脱さを理解できないようです。

古染付 芙蓉手花鳥紋大皿
合箱
口径284*高台径*高さ52



染付芙蓉手花絵と吉祥尽文と皿中央の花鳥図が古染付独特の綺麗な藍色で薄造りの大皿です。明末清初期頃(1660年〜1680年頃)に大量に製作されたもので、皿縁は虫食い(古染付の作風の小削げ)になっています。




残念ながら欠けの補修跡があります。大量に製作されたものであり、中皿で2万〜から売買されているようです。本作品は大き目の皿の部類に入ります。





本作品の紋様も数多く生産されたものと思われ、下の写真のように同じような図柄を見かけることも多いです。中央部分の鳥の紋様の面白い味に醍醐味があるといってもいいでしょう。

そういう意味では下の作品は大きさ、中央の図柄では本作品には劣るように思います。



周辺部は非常に薄作りで、本作品は型に嵌めて成型されたように思われます。残念ながら割れた補修跡があります。



洗うときれいになります。一般的に骨董店では蔵出しのままの汚れた状態で売りに出します。汚れているほうが時代感があって良いのだそうですが・・。



高台内は車輪高台(鉋で削った跡が残っている高台)、砂付高台ですがが清朝初期の作品ではないかと思われます。



いづれ、普段使いには持ってこいです。今までに同じような染付けがだいぶ揃いました。手元にある幾つかを並べてみました。



中央の図柄がメインです。本作品の中央部分をアップしてみました。



ほかの作品も中央部分の洒脱な描き方に感心します。



こういうのは却って絵がうまい人は描けないかもしれませんね。



絵を器用に旨うまく描く人はこのような洒脱さが解らないようです。



なお大きな皿の明末などにはこれでもかという砂付高台が見受けられます。



一番大きな皿にも補修跡がありますが、金繕いが丁寧に施されています。この作品と同じ図柄の同じ大きさの作品もよく見受けられます。



このような染付け系統が多くなると家内には色絵の皿が欲しいと言われます






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