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Channel: 夜噺骨董談義
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深山乃夏 山元春挙筆 その6

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昨日は郷里の「鶏めし」を紹介しましたが、実はこの「鶏めし」は郷里の著名な?「比内鶏」ではありません。花膳では別に比内鶏を使った駅弁も売っていますが、味は比内鶏を使っていない「鶏めし」が一番です。郷里で比内鶏を堪能しようと思ったら、「きりたんぽ」が一番ですが、市内には比内鶏を使った「親子丼」の美味しいいお店があります。



なんどか紹介しているお店ですが、秋田市内などにあるお店とは違います。郷里においでの際にはこちらも食べてみてください。

さて山元春挙の作品は「四条派の伝統を受け継ぎつつも西洋の刺激を受け、四条派の画風に墨彩や色彩表現を加えて豊麗さへと徹底的に純化した表現に山元春挙の画風は特色があろう。」と評されています。山元春挙は児玉希望に似通った点もあり、ともに私の好きな画家です。

そこで本日は「深山の春」という作品を紹介します。

深山乃夏 山元春挙筆 その6
絹本水墨淡彩軸装 軸先象牙 二重箱共箱
全体サイズ:横550*縦2150 画サイズ:横410*縦1270

 

山元春挙は大画面の山水画にこそ魅力があります。花鳥画には魅力はないといって過言ではありません。

 

本作品と比較して愉しめ作品は他の所蔵作品から選ぶと下記の作品でしょう。

深山春雪之図 山元春挙筆 その5
絹本水墨淡彩軸装 軸先 二重箱共箱入
全体サイズ:横730*縦2030 画サイズ:横*縦

 

かたや「春」、かたや「夏」の深い山・・。同時期の作品でしょうか? 

ところで本日の作品の共箱は出来が良い。おそらく京都のきちんとした表具店で誂えたものでしょう。指物師の腕がよいことが箱からも解ります。

  

改めてじっくり鑑賞してみましょう。



徹底した写生を基にした風景画で名を馳せた山元春挙であり、明治後期の京都画壇で竹内栖鳳と人気を二分しながら、残念ながら今では忘れられた画家の一人となっています。

*手前の壺は室町期の古備前の壺です。

 

壮大でスケールの大きい風景画を得意としていた山元春挙は、その風景を描くためにカメラを持参するという方法を初めて試みた画家として知られています。



山元春挙の作品は深山幽谷の色濃い作品にこそ魅力があります。小作品はあまりいいものがなく、小作品はやはり竹内栖鳳の一歩譲るところがあります。

*山元春挙は作品を購入するなら大画面の山水画でしょうね。花鳥画のような作品の購入は差し控えたほうが無難です。やがて飽きがきますから・・。



ここで特筆すべきは小禽の表現です。透けて背景が見えるという通常はこのような描き方はしない、贋作まがい?のような表現をしています。空気の清浄さを表現した意図かもしれません。



深山を描いた山元春挙は都会に住む現代人からもっと評価を受けてよい画家でしょう。



山元春挙はむろん本ブログに投稿されている作品より、他に素晴らしい作品が数多くあります。是非インターネットで検索してみたらいかかでしょうか? 再評価されるべき画家の一人です、



繰り返しになりますが、明治天皇は春挙のファンで、亡くなる際、床の間に掛かっていたのは春挙の作品だったことは有名です。

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