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Channel: 夜噺骨董談義
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奴凧 その1 倉田松涛筆 その26

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8月に帰郷した際に地元の骨董店で家内が購入した倉田松濤の二作品のひとつです。二作品ともに凧揚げを題材にした作品です。

小生はその時にすでに福田豊四郎の作品と舘岡栗山の作品の購入を決めており、さらなる購入には資金不足だったので「あなたが買う?」と家内に尋ねると「いいわよ。」との快諾の回答。どうやら家内も倉田松濤の作品のファンになったようです。

奴凧 その1 倉田松涛筆 その26
紙本水墨淡彩軸装 軸先木製 合箱入
全体サイズ:横*縦 画サイズ:横*縦



倉田松濤の作品は本ブログで特集を投稿しましたが、その時点ではかなりの作品数が蒐集されたので一度蒐集を中断しようかと思ったのですが、蓑虫山人同様に地元で手放される方が多いので蒐集が続いています。

 

正月に描かれた作品でしょうか? 



凧揚げする人物と犬が活き活きと描かれています。



たらし込みのような技法で樹木が描かれ、そ凧揚げの糸が直線で描かれて対比が面白い構図となっています。平福穂庵と倉田松濤の作品は色を使った作品や水墨画に驚くほど共通点があります。



凧の糸が樹木に絡まるのではないかと危惧しますが、案の定二作品目は糸が絡まった情景を描いています。



その作品は後日また紹介します。おそらく二作品共に同一人物が所蔵していた作品でしょう。二作品ともに同時に家内が購入したのは賢明です。



倉田松濤の作品は書き込みの多い作品ほど見ごたえがあります。席画のような作品を買い求めるより書き込みの多い着色された作品に真骨頂があると思います。



ここのところ四作品ほど入手出来ました。お値段はおよそひと作品が2万円程度で入手できます。


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