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氏素性の解らぬ作品 青手古九谷風 青手草花紋深皿

先週末に釣ってきたマス・・・。

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子供はおもちゃの世界から少しずつ現実へ・・・。

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現実の面白さと難しさを味合うことは大切かと・・。

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そしてその成果は食卓へ・・・。

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骨董の世界もやはり同じこと・・・。

本日は現実の面白さと難しさの醍醐味のひとつ古九谷。古九谷はむろん再興九谷も高嶺の花なら、せめて似たようなもの・・・。

氏素性の解らぬ作品 青手古九谷風 青手草花紋深皿
合箱
幅169*奥行167*高台径*高さ38

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さて青手古九谷の条件と比較してみました。

1.胴に段を付けた造形

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2.濃密で豪放な文様構成

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3.それぞれの色釉の深い色調

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4.口縁の鉄釉(本作品は緑釉の下に施されている)

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5.高台周辺の作風

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6.角ばった「福」の字の銘の書き方

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7.独特のデザイン性

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ところでこのような形の作品は九谷でも稀です。

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大きさ的には灰皿に最適ですが、それは今は不要になっていますので机の小道具入れになっています。

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このような作品が古九谷とはおこがましいのかもしれませんが、再興九谷や近代九谷とは違う気がしますね。

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だんだん紹介する作品が手薄になってくると氏素性の解らぬ作品が増えてくるものです。

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もともと骨董も人間も氏素性の解らぬもの・・・とブツブツいいながら・・。

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ただ人間は年老いて後継のものに喰われて死んでいくもの、ただし骨董はそうはいかない。過去のもののほうが永遠に高みにいることもある。

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人間は勘違いして、これからもそしていつまでも高みにいることを望むものですが、早々に後継者の餌として果てるのを良しとしなくはならないのでしょう。

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そんなことを考えながら?飾ってみて楽しい作品です。

ところで下記の作品は明治頃?の赤絵の九谷の盃台に、サイズがうまく収まるので記念品?として配られた藤田喬平作の小さな置時計を置いてみました。

陳列している小生に五歳の息子曰く「お父さんはいつも遊んでるね!」だと・・・。そう骨董蒐集はともかく遊び・・・。「でも片付けはちゃんとやるだろ。」と切り返し・・・。

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この時計、針の時針と分針。秒針らが重なって一時期動かなくなりました。銀座の百貨店の時計修理コーナーに持ち込んだら修理を断られれました。そこで赤坂見附の時計修理店に持ち込んだらすぐに直りました。ものを修理するには「直す!」という「しつこさ」が常に必要ですね。というかそもそも男の遊びは偏屈さと自己顕示欲と執念の塊!

さて息子に教える前に自分自身がおもちゃの世界から本物の世界へ脱却できていないようです。高みに行く前に・・・・。

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