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Channel: 夜噺骨董談義
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閑山斧音 酒井三良筆

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子供の夏休みは長い・・・。



義父が亡くなり何かと忙しく、また息子が愉しみにしていた帰郷もかなわず、家に閉じこもっていたのでは精神衛生上よくないので、家内と代わる代わるで遊んでいます。小生の休日には犬のシャンプー・・・。なにかと男は段取りから凝るもの、シャワーから道具を揃えます。



我が家の愛犬は柴犬で14歳、「モモ」です。飼い主の義父が亡くなり、新たなご主人様に可愛がられています。完全に外で飼われていますが、30メートルほど自由に動き回れるようになっています。

さて本日はまたまた酒井三良の作品の紹介です。

閑山斧音 酒井三良筆
紙本水墨淡彩軸装 軸先象牙 共箱二重箱
全体サイズ:横655*縦1565 画サイズ:横530*縦465



酒井三良は画家修行としてはじめは坂内青嵐に絵の手ほどきを受けることになりますが、結果的に自らの求める画風との違いを感じてしまい、会津に住み込み独学で絵画を描き続けることになります。

坂内青嵐:(1881-1936) 福島県大沼郡会津高田町生まれ、本名は滝之助。東京美術学校日本画科本科で寺崎広業に学び、明治41(1908)年卒業。文展及び帝展に入選し、歴史画家として著名になる。この作品は、附属高等女学校に通う娘(房江)をモデルに描いたものである。

本ブログでおなじみの寺崎廣業に学び、歴史画家として名を成した坂内青嵐と酒井三良の描きかった絵とは大きく異なったのことは容易に予測できます。



酒井三良の作品の多くはのどかな田園風景を郷土愛に満ちあふれた美しいタッチで情緒的に描く、美しい作品を描きます。

その淡く白みを基調としいた作品はどこか繊細であり、緻密な表現力で描かれる日本人の琴線に触れるような作風が多くあるのが特徴と言えます。



銀座松坂屋で個展を開催したりと、非常に画家としても精力的に活動をしていましたが、私生活では住居を様々な場所へ移し、決して豊かと言えない生活を妻と一人娘を引き連れて過ごしていました。



横山大観の勧めで太平洋側ののどかな場所で暮らすことができるようになりました。戦後、生活も徐々に安定していく酒井三良は自然と親しんでいた経験をもとに、日本の風景や四季を愛しその風景を中心に描くようになり、多くの作品を遺すこととなります。



家族の暖かさを思い出させ胸を熱くさせるような郷土愛に満ちあふれた作品多くあり。苦しい日々をくぐり抜けながら作品を描き続けた酒井三良です。

 

愛らしい彼の作品から、情愛を感じ取れる感受性を大切にしたいものです。敵わぬことながら「家族よ永遠なれ」と願わずにはいられません。


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