母の一周忌を終えて短い帰郷は終わりに近づき、郷里はいい天気でした。
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空港まで時間があったのでちょっと男の隠れ家にて休息・・・、ついでに次ぎまた帰郷するまでしばらく来ないので刀剣の手入れをしました。
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木漏れ日射す座敷でのんびりと・・、口笛を吹きながら、ある程度の緊張感を持って刀剣と向かい合います。
作品の詳細は下記のとおりです。詳しくは掲載ブログ記事をご覧ください。
刀剣 その6 脇差(短刀)その3 萬歳安則作
板目文半太刀拵
長さ:一尺一寸 反り:一分 目釘:二個
銘:萬歳安則作 文政乙酉年二月日
彫名:摩利支尊天 妙見大菩薩
拵え:鞘漆板目文 小柄(金時銘)
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床の掛け軸は剣の達人、山岡鉄舟の書です。
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銀座の「刀剣柴田」に依頼して研いでもらった刀剣で、ついでに簡単な鑑定もされています。
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それほど価値のある刀剣ではありませんが、なにしろ「男の隠れ家」に代々伝来してきたものです。「文政乙酉年」と刻されていることから1825年、文政8年の作で今から200年前のものです。
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目跡から長さを短くしている可能性がありますね。
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痛んでいた拵えも修復されています。
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鍔は痛むので刀剣や拵えからは外して保管します。
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ついでに脇差も手入れしておきました。
刀剣 その7 脇差 その3 無銘
長さ:一尺七寸 反り:四分 目釘:一個
無銘 刀 白鞘 拵え共
拵え:鞘螺鈿
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大したものではありませんが、こちらも先人からの伝来です。金銭より重いものがそこにはあります。
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なんといっても200年の歴史がある伝来作品です。そこには蒐集作品とは一線を画す大切さがあるのです。
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小一時間過ごすうちに慌てて空港へ・・、その前に掛け軸を変えていこう・・・・。
さて本日の作品の紹介です。
正直なところ、白丹波はむろんのことあまり丹波焼に興味のない当方ですが、本日は雨漏手のような趣が気に入り入手した白丹波焼の作品です。
白丹波焼 一輪挿し
口部金属 合箱入
口径37*最大胴径100*底径*高さ262
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丹波において江戸時代末期には、立杭周辺で白土薬が採取されたこともあって、「白丹波」と呼ばれる白釉を使用した製品が多くなり、徳利・壷類をはじめ飯碗・鉢・湯呑など多種の製品が作られたようです。
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最近のネットオークションでは下記の蝋燭徳利の作品が40万円で落札しています。
蝋燭徳利 江戸後期。
高さ106*胴径64
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高さのある本作品と同型のコンディションの良い丹波徳利の例では下記の作品があります。
*ただ景色の面白味には欠けるようです。
丹波白徳利 江戸後期
高さ約250*胴径67高 販売価格:12万円
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本作品は上記のような高さのある徳利であったのでしょう。口部分が欠損していたので、金属製のものを取り付けたようです。
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入手時の釉の感じです。
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底は下記の写真のようになっています。
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この作品に水を入れて一晩すると下記の写真のようになりました。
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釉薬の抜けた穴部分が星のような丸くなるので、まるで星空のような景色になります。
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このような雨漏り手の文様が汚らしくなるか、味わいのあるものになるかがいい作品かどうかの決め手になるのでしょう。
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どうみてもこの仏具のような金属製の口は不自然なので切り取ってしまうことにしました。
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切断は石材店の方に依頼しました。サンダーにて慎重にカットしてもらいました。伝来の作品でないと気楽に処置できますね。
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さて、この切断部を覆輪にて処置しようと町田の駅前のお茶道具店を訪れたところ、やれる職人がいなくなったとのこと。それでは漆で金繕いのように処置することを検討中です。
*町田の駅前の老舗のお茶道具店では無理だということで、輪島の長屋工房に依頼して金繕いで覆輪のように処置してもらっています。

空港まで時間があったのでちょっと男の隠れ家にて休息・・・、ついでに次ぎまた帰郷するまでしばらく来ないので刀剣の手入れをしました。

木漏れ日射す座敷でのんびりと・・、口笛を吹きながら、ある程度の緊張感を持って刀剣と向かい合います。
作品の詳細は下記のとおりです。詳しくは掲載ブログ記事をご覧ください。
刀剣 その6 脇差(短刀)その3 萬歳安則作
板目文半太刀拵
長さ:一尺一寸 反り:一分 目釘:二個
銘:萬歳安則作 文政乙酉年二月日
彫名:摩利支尊天 妙見大菩薩
拵え:鞘漆板目文 小柄(金時銘)

床の掛け軸は剣の達人、山岡鉄舟の書です。

銀座の「刀剣柴田」に依頼して研いでもらった刀剣で、ついでに簡単な鑑定もされています。

それほど価値のある刀剣ではありませんが、なにしろ「男の隠れ家」に代々伝来してきたものです。「文政乙酉年」と刻されていることから1825年、文政8年の作で今から200年前のものです。

目跡から長さを短くしている可能性がありますね。

痛んでいた拵えも修復されています。

鍔は痛むので刀剣や拵えからは外して保管します。

ついでに脇差も手入れしておきました。
刀剣 その7 脇差 その3 無銘
長さ:一尺七寸 反り:四分 目釘:一個
無銘 刀 白鞘 拵え共
拵え:鞘螺鈿

大したものではありませんが、こちらも先人からの伝来です。金銭より重いものがそこにはあります。

なんといっても200年の歴史がある伝来作品です。そこには蒐集作品とは一線を画す大切さがあるのです。

小一時間過ごすうちに慌てて空港へ・・、その前に掛け軸を変えていこう・・・・。
さて本日の作品の紹介です。
正直なところ、白丹波はむろんのことあまり丹波焼に興味のない当方ですが、本日は雨漏手のような趣が気に入り入手した白丹波焼の作品です。
白丹波焼 一輪挿し
口部金属 合箱入
口径37*最大胴径100*底径*高さ262


丹波において江戸時代末期には、立杭周辺で白土薬が採取されたこともあって、「白丹波」と呼ばれる白釉を使用した製品が多くなり、徳利・壷類をはじめ飯碗・鉢・湯呑など多種の製品が作られたようです。

最近のネットオークションでは下記の蝋燭徳利の作品が40万円で落札しています。
蝋燭徳利 江戸後期。
高さ106*胴径64


高さのある本作品と同型のコンディションの良い丹波徳利の例では下記の作品があります。
*ただ景色の面白味には欠けるようです。
丹波白徳利 江戸後期
高さ約250*胴径67高 販売価格:12万円

本作品は上記のような高さのある徳利であったのでしょう。口部分が欠損していたので、金属製のものを取り付けたようです。

入手時の釉の感じです。


底は下記の写真のようになっています。


この作品に水を入れて一晩すると下記の写真のようになりました。


釉薬の抜けた穴部分が星のような丸くなるので、まるで星空のような景色になります。




このような雨漏り手の文様が汚らしくなるか、味わいのあるものになるかがいい作品かどうかの決め手になるのでしょう。

どうみてもこの仏具のような金属製の口は不自然なので切り取ってしまうことにしました。

切断は石材店の方に依頼しました。サンダーにて慎重にカットしてもらいました。伝来の作品でないと気楽に処置できますね。

さて、この切断部を覆輪にて処置しようと町田の駅前のお茶道具店を訪れたところ、やれる職人がいなくなったとのこと。それでは漆で金繕いのように処置することを検討中です。
*町田の駅前の老舗のお茶道具店では無理だということで、輪島の長屋工房に依頼して金繕いで覆輪のように処置してもらっています。