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「土のついたジャガイモのようだ」と評された画家 カルタ 田中阿喜良画

昨日「芽が出て蕾が・・」と紹介した我が家の庭にある絶滅危惧種のクマガイソウですが、この陽気で花が咲き始めました。

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ともかく今年は早い・・。

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こうなると一輪だけ・・・、という誘惑に負けてしまいます。

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古九谷らしき徳利に・・。

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掛け軸と時期が合おうが合うまいが、ともかく週末の時間のあるうちにと・・・。

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我が家の展示室は作品整理目的に飾っているので、季節に合っていない作品が多いのが現状です。季節に合わせるのはともかく整理が終了次第です。

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あとなんどこのように季節が愉しめるのか? そんな風に思いながら窓を開けて、過ごしやすいこの季節の風に花の香を感じています。

戦争のないこの国のこの時代に生きていることに感謝しながらも、遠い国に惨事に心が痛みます。今の私にできるのは・・・・。

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花に合う器も整理中の作品での間に合わせ・・。家内はいつも洗面所にあるガラスの瓶Image may be NSFW.
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下記の作品は浜田庄司の代表的な作例ですが・・。

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さて本日の作品紹介ですが、我が家で週一度か二度の夕食後に家族全員でトランプに興じています。そんなこともあってこの作品を入手しました。描いたのは田中阿喜良という本ブログでは初登場の画家です。

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カルタ 田中阿喜良画
油彩額装 右下サイン 裏面題名 誂タトウ+黄袋 
F8号 全体サイズ:縦600*横525 画サイズ:縦455*横380 

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田中阿喜良の画歴は下記のとおりです。

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田中阿喜良:生年:大正7(1918)年8月20日~没年昭和57(1982)年6月10日
出生地:大阪府枚方市 本名:中島 阿喜良
学歴〔年〕姫路高〔昭和15年〕中退,京都高等工芸学校図案科〔昭和18年〕卒
主な受賞名〔年〕シェル美術賞(第1回)〔昭和32年〕

経歴
昭和22年行動美術展に初入選、30年同会会員となる。
昭和31年神奈川県立近代美術館での「今日の新人展」に招待出品、

*垂直線、水平線を強調した構図、簡略化した形体把握、輪郭線の使用、色の限定など、この時期の作品には渡仏後完成され「土のついたジャガイモのようだ」と評された田中の作風に通ずる点が既に見られる。

昭和32年「杭」「父子」でシェル美術賞展1等賞、「層」で行動美術賞を受賞。

昭和33年渡仏、翌年サロン・ドートンヌ、グラン・エ・ジューヌ・オージュルディ展に出品、フランス・ビルヌーヴ1等賞を受ける。
昭和35年モナコ国際展絵画部グランプリ、フランス・ポンタヴァン賞を受賞し、36年サロン・ドートンヌ会員。

パリの庶民生活に取材した独自の画風を完成し「庶民の画家」といわれた。パリにアトリエを構えたが、行動展、朝日国際具象展、毎日現代美術展など日本でも作品を発表。

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昭和50年には神奈川県立近代美術館で個展を開催した。行動美術協会会員、サロン・ドートンヌ会員

心筋こうそくのため、昭和57(1982)年6月10日パリの病院で死去した。享年63。

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独特な人物表現をされていた画家のようです。

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第二次大戦後にパリにやってきてすぐにサロン・ドートンヌに出品、その後も次々と輝かしい賞を受賞し、亡くなるまでながらくフランスに暮らし、庶民の生活を描いた画家のようです。

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日本人画家の作風には思えないほど独特で、暗い色の作品が多いながらも、どこかほのぼのとする作品ですね。当方にても嫌いな作品ではありません。

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作品中の右下にはサイン、裏面にはフランス語による題名が記されています。

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トランプ好きの義母の寝室に飾ろうかな?

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