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Channel: 夜噺骨董談義
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織部鉄絵隅入蓋物 江戸期?

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最近の庭の景色・・・。

今の時期はクマガイソウとボタンの花。

今年はとくにクマガイソウが良く咲いています。何らかの日影である必要があるのがクマガイソウです。

松の木の下に所狭しとよく育ちました。

こちらの群生は日影にする木が枯れて、別の木を植えてようやく全滅を逃れ少しずつもり返しています。

ボタンの花も今年はよさそうです。

つつじも彩を添えてくれています。

さて本日の作品はいつ頃の作かは解りませんが、作りが面白いので入手した作品です。

織部鉄絵隅入蓋物 江戸期?伝来古杉箱幅199*奥行117*高さ120

文様は豪放、奔放さが織部では肝要のようです。

この点ではちょっと時代が下がるかもしれません。戦国時代の豪放さから平和の時代への現われか?

織部焼(おりべやき)は桃山時代の慶長10年(1605年)頃、岐阜県土岐市付近で始まり元和年間(1615年-1624年)まで、主に美濃地方で生産された陶器です。美濃焼の一種で、基本的に志野焼の後に造られています。
千利休の弟子であった古田織部の指導で創始され、織部好みの奇抜で斬新な形や文様の茶器などを多く産しています。当時の南蛮貿易で中国南方からもたらされ、茶人たちに珍重された交趾焼(華南三彩)を元にしたと考えられています。大量生産のため、陶工加藤景延が唐津から連房式登窯を導入したと伝えられ、代表的な窯としては元屋敷窯が挙げられる。

開窯直後の慶長年間が最盛期で、優品の多くはこの時期に造られた。織部焼には京風の意匠が用いられたことや、1989年京都三条の中之町から大量の美濃焼が発掘されたことから、ここから美濃へ発注されていたことが想定されるようです。

当時の三条界隈には「唐物屋」と呼ばれる、陶磁器や絵画、染織を売る道具屋が軒を連ねており、織部焼もここで売られていたとされます。
織部焼には、しばしば唐津焼と共通した文様が見られますが、これは唐津にも唐物屋から発注されていたことから起きる現象であろうとされています。

また、織部茶入というものが大量に伝わっており、美濃地方の他に九州の薩摩焼・高取焼などでも焼かれています。 元和年間に入ると、器形と模様の単純化が急速に進み、瀟洒な作風へ変貌していきます。

中之町発掘の美濃焼は改元直後に急いで廃棄された形跡があり、古田織部の切腹との関係が指摘されています。この時期の代表的作品として、弥七田窯で焼かれた弥七田織部があげられます。弥七田織部は織部焼に特徴的な緑釉を殆ど用いず、形もより具象的である特徴があります。元和末年から寛永初めになると、古典的青磁の復興を目指した黄緑色から淡青色の御深井(おふけ)釉を用いた御深井焼が本格化し、織部焼は姿を消しています。

近年まで古田織部が関与したことを示す資料が少なかったようですが、織部が上田宗箇を介して島津義弘に薩摩焼茶入について自らの好みを指示した書状が発見されたことや、京都の古田織部の屋敷跡から織部焼が発掘されたことから、伝承通り織部が関わっていたことが証明されつつあるとされています。

ただし、この名称が用いられるようになったのは、織部死後しばらく後の寛文年間頃からであり、一般に広まるのは元禄に入ってからであり、古田織部の切腹により、急速に廃れた桃山時代から江戸初期にかけての織部焼ですが、江戸時代後期になって、瀬戸で初めて日常の器として生産されるようになったとされます。

手付きは桃山期に時代が下がるほど豪快になっているようです。本作品はちょっと豪快さからの判断では時代が下がるかもしれません。

織部の釉薬は志野との融合。

色:釉薬の色になどにより、織部黒・黒織部、青織部、赤織部、志野織部などがあるが、緑色の青織部が最も有名である。織部黒・黒織部は茶碗がほとんどであり、それ以外は食器類が大半を占めています。
形:文様整然とした端正な形を好み、抽象を重んじる他の茶器とは違い、歪んだ形の沓(くつかけ)茶碗や、市松模様や幾何学模様の絵付け、後代には扇子などの形をした食器や香炉など、具象的なものが多い。

生産技術:連房式登窯の利用や、木型に湿らせた麻布を張り、そこに伸ばした粘土を押し付けるという手法で、少し前の志野焼と比べ大量生産が行われた。そうした量産化された作品でありながら、同じ作振り、同じ模様で描かれたものはなく、当時の陶工の作陶姿勢において、ひとつひとつ違った作品を造るという意識が徹底していたことを物語っています。
釉薬:一般に「織部釉薬」といった場合は、透明釉薬に酸化銅などの銅を着色料として加え酸化焼成したものを指します。

底には美濃物独特の三脚の足がつけられている。この足がちまちましない点が古いものの特徴とされます。

時代のある箱の入れられています。

一応、桃山期から江戸期と推定していますが、おそらく江戸期の作品でしょう。

桃山期の作品ほどではないにしろ、風趣ある作品です。

義母が着物の帯で作ってくれた敷布の上に・・・。
さて、本日から帰郷します。今回は飛行機の旅・・。ブログは予約投稿されますので、連休中もお相手願います。

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