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お気に入りの作品 窓辺の踊り子(仮題) 木下孝則画 その5

考えてみると蒐集作品の整理作業には隔世の感があります。ともかく作品に関しての資料を集めるのに四苦八苦したものですが、今ではインターネットでおおよそのことが解明できます。資料に不足があれば、資料を簡単に取り寄せることも可能です。デジカメとソフト、プリンターで資料の集約もきれいに整理できます。蒐集自体もネットオークションやインターネット販売にて骨董市や骨董店に行く手間も大幅に低減されました。
手書きからワープロ、そしてパソコン、iPad、スマートフォン・・、そのうちAIであっという間に資料が揃う時代が来るように思います。AIを使った鑑定の開発など若かったらやってみたい・・。
下記は小生の書斎のデスクです。今はこれで十分・・・・???
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さて本日の作品紹介です。子供の頃から見て親しんでいた画家の作品のひとつに木下孝則の作品がありました。父か祖父が銀座の日動画廊から購入した作品です。60歳を過ぎた今になって再度その画家の作品に魅せられようとは・・。
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窓辺の踊り子(仮題) 木下孝則画 その5油彩額装 右上サイン 黄袋+タトウ額サイズ:縦590*横500 画サイズ:縦410*横318 F6号
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洋画家で女性を描いた作品で好きなのこの木下孝則と地元出身の画家の伊勢正義です。

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木下孝則の画歴は下記のとおりです。
父は明治大学の総長、そして自身は京都帝国大学法科大学政治経済学科および東京帝国大学文科大学哲学科をいずれも中退という経歴の持ち主の画家です。
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木下孝則:1894年2月24日~1973年3月29日。日本の洋画家。東京市四谷区生まれ。同じく画家の木下義謙は実弟。父の友三郎は明治大学総長。母方の叔父の児島善久雄は西洋美術史家。学習院中等科を経て学習院高等科を卒業する。 
京都帝国大学法科大学政治経済学科および東京帝国大学文科大学哲学科をいずれも中退。このころに小島善太郎など複数の画家と知り合い、油絵を開始。
1921年、二科展に入選。その後フランスに留学。帰国後に二科会展で樗牛賞および二科賞受賞。1936年に二科会と一水会創立会員になった。1920年代エコール・ド・パリの雰囲気を吸収し日本に紹介した「1930年協会」の主要メンバーのひとり。
明快な色調と優れた描写力で、踊り子を含む洗練された女性像を数多く描いたことで知られる。1958年には日本芸術院賞受賞。1973年に没し、勲四等旭日小綬章受章。木下の作品には、女性をモチーフとしたものが多い。
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踊り子を描いた作品のようですが、これほどの品の高い明快で健康的な色香は現代の画家では無理・・。木下孝則のインテリジェンス溢れる作品ですね。
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サインは当方の蒐集作品では「ピンクのドレス」に近いものです。バレーの踊り子を描いた作品と推定されます。
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きちんと保管されきた作品のようです。
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神田の額縁屋さんでも「こういう絵は最近の画家は描けないですね。」という感想・・。
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上記写真左の作品は以前に紹介した作品です。
黒髪の婦人 木下孝則画油彩額装 左下サイン 誂:黄袋+タトウ額サイズ:縦820*横715 画サイズ:横595*縦490 F12号
最近入手した二つの作品を並べて展示して愉しんでします。
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当方のお気に入りの作品のひとつです。そのうちサインの書体から書かれた年代までAIで解明できる時代がきそうです。
















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