無名だった画家に光が当たり始めたのは、大野風麥が原画をてがけた『大日本魚類画集』であり、近年東京ステーションギャラリーで公開され話題を呼びました。この件は以前に投稿しております。
大野麥風について以前に肉筆画を投稿しております。
大日本魚類画集 ニジマス図 大野麥風筆
紙本淡彩額装 版画
画サイズ:縦*横
本作品の彫師は「藤川象斎」、摺師は「光本丞甫」となっています。
「大日本魚類画集」において摺師は当時二人の名人によって摺られたようです。もう一人は禰宜田萬年」ですが、他にも摺師はいるようです。
1937年8月発行の500部限定で各期12点づつ、計6回で72作品が発行されています。この「ニジマス」は最初の1期目の10作品目で1938年5月発刊ですが、そのときの彫師は「藤川象斎」、摺師は「彌宜田萬年」ですから、本作品はなんらかの形での再発刊の可能性がありますので確認を要します。
印章も掲載の「ニジマス」とは違う??? 銀色に輝く発色も見られない??? 印刷ではない??? しかも画集における他の作品の中に同一の印章、彫師、摺師の刻銘も確認できます。
彫師は「藤川象斎」、摺師は「光本丞甫」、「彌宜田萬年」らは浮世絵の衰退で仕事を失くし、沖仕などの肉体労働に従事していたようです。そのほかにもこの画集製作には従事し、200度摺という一大版画の仕事に職人たちはどんなに喜んで専門技能を発揮したことかは想像に難くありません。
これは一体どういう作品なのでしょうか? ばら売りもあったようですが・・・。本作品はばら売りの作品??
第一輯(12枚組)=35円、第二輯(12枚組予定)=33円という値段だったいいます。昭和12年の大卒初任給は70円ぐらいだったから、この第一輯と第二輯を合わせてちょうど大卒初任給程度、現在なら20万円というところらしいです。
ちなみに、1枚バラ売り=4円(継続購入者は3円)だったとのことです。
本作品は「綺麗だな」と想い、盛岡の骨董店で勧められるままに購入したものです。後摺の版画かもしれませんが、その確証もありません。非常に悩ましい・・。
大野麥風について以前に肉筆画を投稿しております。
大日本魚類画集 ニジマス図 大野麥風筆
紙本淡彩額装 版画
画サイズ:縦*横
本作品の彫師は「藤川象斎」、摺師は「光本丞甫」となっています。
「大日本魚類画集」において摺師は当時二人の名人によって摺られたようです。もう一人は禰宜田萬年」ですが、他にも摺師はいるようです。
1937年8月発行の500部限定で各期12点づつ、計6回で72作品が発行されています。この「ニジマス」は最初の1期目の10作品目で1938年5月発刊ですが、そのときの彫師は「藤川象斎」、摺師は「彌宜田萬年」ですから、本作品はなんらかの形での再発刊の可能性がありますので確認を要します。
印章も掲載の「ニジマス」とは違う??? 銀色に輝く発色も見られない??? 印刷ではない??? しかも画集における他の作品の中に同一の印章、彫師、摺師の刻銘も確認できます。
彫師は「藤川象斎」、摺師は「光本丞甫」、「彌宜田萬年」らは浮世絵の衰退で仕事を失くし、沖仕などの肉体労働に従事していたようです。そのほかにもこの画集製作には従事し、200度摺という一大版画の仕事に職人たちはどんなに喜んで専門技能を発揮したことかは想像に難くありません。
これは一体どういう作品なのでしょうか? ばら売りもあったようですが・・・。本作品はばら売りの作品??
第一輯(12枚組)=35円、第二輯(12枚組予定)=33円という値段だったいいます。昭和12年の大卒初任給は70円ぐらいだったから、この第一輯と第二輯を合わせてちょうど大卒初任給程度、現在なら20万円というところらしいです。
ちなみに、1枚バラ売り=4円(継続購入者は3円)だったとのことです。
本作品は「綺麗だな」と想い、盛岡の骨董店で勧められるままに購入したものです。後摺の版画かもしれませんが、その確証もありません。非常に悩ましい・・。