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Channel: 夜噺骨董談義
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お気に入りの作品 浜田庄司作 柿釉青渦巻鉢(皿 その2) & 掛合釉茶碗(茶碗 その8)

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本日は浜田庄司の少し大きめの皿の作品と掛け合わせの釉薬の茶碗の作品紹介です。まずは「柿釉青渦巻鉢」という大きな鉢の作品ですが、本作品の箱書を夫妻で作業している写真が遺っているとても貴重な作品です。
お気に入りの作品 柿釉青渦巻鉢 浜田庄司作 (皿 その2)共箱 花押サイン入 写真付直径345*高さ100*高台径195


意外に珍しい浜田庄司の作例ですが、浜田庄司自身が花押でサインしている渾身の出来の作品と言えるのでしょう。


遺っている作品の数が多い浜田庄司の作品でも非常に数が少ないものです。


晩年の最高傑作のひとつでしょう。


これほどの出来の作品は現在ではもはや入手不可能ですね。


当方には花押のある箱書の作品が数点ありますが、いずれも秀作の作品ばかりです。調べてみると花押のある箱の納まった作品がすべて秀作ということではありませんが、おしなべて花押のある箱に納まった作品は力作のようです。。


残存作品数の多い浜田庄司作品ですが、ネットオークションをはじめとして市場に出回る作品はそれほどの出来ではないということを知っておく必要があります。真作ならいいものは茶碗ひとつでも出来が違うものです。


1976年(昭和51年3月10日)の新聞が箱内に入っており、さらに入手時の箱書や奥さんとの写真が同封されています。下記の写真は本作品の箱書きの際の写真です。


奥さんと本作品の箱書を眺めている時の写真です。入手時に実際に撮影しているものかもしれません。奥さんが写っている貴重な写真です。


次は晩年のお茶碗です。
掛合釉茶碗 浜田庄司作 (茶碗 その8)共箱口径133*高さ88*高台径63



重厚なお茶碗、箱書には「掛合白釉茶碗」とありますが、作りと釉薬から「掛合白釉胴紐茶碗」が正確な名称なのでしょうね。


正式なお茶会などには向いていない浜田庄司や河井寛次郎のお茶碗ですが、このくらいの出来になると異論はありません。




浜田庄司にしろ、河井寛次郎にしろ民芸の陶芸家です。正式なお席の茶碗を意識して作った作品はそうそうありません。


重い、大きい、などの実質的な観点。そして釉薬などの味わいの観点から茶碗の風格が定まります。その審美眼に合うもののみ正式なお席の茶碗として洗体されますが、安易に浜田庄司、河井寛次郎のお茶碗をお茶会に出してはいけませんね。


実用的には重さと高台の持ちやすさなどのバランスをしっかりと確認しておきましょう。飲めればいいというのはちょっと・・・。


この作品のお茶碗は筒茶碗を本ブログにて紹介しています。釉薬が厚いので冬用のお茶碗にはいいのでしょう。


本日紹介した作品も浜田庄司のお茶碗としてはかなり出来の良いものです。沖縄時代の初期に作った赤絵の茶碗ばかり欲する方が多いようですが、本来の浜田庄司の神髄は晩年に作った作品のその釉薬の出来です。沖縄時代の赤絵の作品はまだまだ茶碗としては未熟・・。金城次郎、新垣栄三郎らと同じレベル。



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