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 鰈 野間仁根筆 その3

本日は、きらびやかな色彩と骨太な筆触でユーモラスで幻想的な画風を築いた画家と評される野間仁根の色紙に描いた水彩画の紹介です。
実は野間仁根は画壇きっての釣り師としても有名です。
鰈 野間仁根筆 その3水彩色紙 画サイズ:縦270*横240
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野間仁根(のまひとね):(1901―79)洋画家。愛媛県生まれ。1919年(大正8)上京し、翌年川端画学校に学んだのち、東京美術学校西洋画科に入学。在学中から中央美術展、光風会展、二科展に出品し、25年に卒業。28年(昭和3)二科展で樗牛(ちょぎゅう)賞、翌年二科賞を受賞し、会友を経て、33年二科会会員となる。
坪田譲治、井伏鱒二らの新聞連載小説の挿絵を担当。第二次世界大戦後は55年(昭和30)に二科会を退会して同志と一陽会を結成した。海や森の主題により、多彩でユーモラスな幻想的作風を示す。
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下記の写真左は本作品中の落款と印章ですが、野間仁根は仁根(ひとね)の読み方を「じんこん」としてサインしていた作品が数多くあります。
野間仁根の通常の洋画の作品にはローマ字の部分で「noma hitome」以外に「noma jinkon」と記されている作品が多いようです。ただ「jinkon」のみと記されている作品があります。また「野間」をもじって「呑間」も使っていたとか?
下記写真右は当方の所蔵作品(真作)の下記の裏シールのものです。
薔薇 その1 野間仁根画(本ブログにて紹介済 画像省略)油彩額装 共シール タトウ入 画サイズ:縦218*横150 SM
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下の写真のような色紙用の額に入れて飾ってみました。
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野間仁根は釣りと海を愛し、東京に転居後も故郷・瀬戸内の海を描き続けています。そして写生と釣りのために千葉県の外房に通い、太海浜に接するように建つ江澤館を定宿としていました。ユーモアあふれる気さくな人柄は、その著書『呑馬先生釣日記』によく表れています。なお江澤館には野間仁根の絵が残され、今も仁根の描いカレイ(記事にはヒラメとありましたが・・)の絵が包装紙に使われているとか・・・。
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その包装紙の絵がどのようなものなのかを調べてみましたが、インターネット上ではヒットする画像がありませんでしたが、館内に展示されている色紙からは最上部の一番左側の色紙でしょうか? 本作品に構図がよく似ています。
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本作品ともども小作品ながらいかにも野間仁根らしい愉しい作品ですね。



















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