玄関にもクマガイソウを・・・。
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レトロな電話台と蹲を合わせてみました。
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そこで本日は「賞菊」という花を鑑賞している図の南京赤絵らしき作品・・・???
南京赤絵は今から350年くらい前の中国明時代末期から清王朝初期に掛けて景徳鎮の民窯で作られた赤絵の作品のことです。
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*上記写真は伝浦上玉堂の作品と飾り棚に飾ったものです。これらの作品はあくまでも「伝」です。
17世紀に入ると各地で農民の反乱が相次ぎ明王朝は衰退しその結果景徳鎮の官窯は消滅しましたが、民窯はしたたかに生き残りむしろ自由闊達な赤絵を作りはじめました。これを南京赤絵といいます。
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*下記の2作品は本ブログですでに紹介している本作品と類似の作品です。この手の作品は多数存在しますが、模倣作品も多数あるようです。
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南京赤絵の特徴南京赤絵の生地の多くは従来の青味が強い白ではなく乳白色を帯びていているが、これは色彩を一層際立たせる効果があります。絵付けには天啓赤絵と違い基本的に染付けは用いず、色釉だけで彩色され、その色数も初期は赤、緑、黄と少なく作風はきわめて豪放です。その後、紺青、紫、黒、褐色などの色が増えるとこれらの色数を組み合わせ繊細華麗な五彩と称される作風へ変化しました。当時の主要な輸出品で西欧諸国に売ったものは壷や花生けや蓋ものなど大作が多いですが、日本に輸出したものは茶道具あるいは鉢や小皿中皿など食器が多い。デザインも日本人好みの余白を十分とった絵画的な構成になっています。器の縁は鉄釉いわゆる口紅というもので隈取してある。これらは南京赤絵の独特の手法。高台内は基本的に車輪高台で、砂付高台だが、例外もある評価は寸法によって大いに違い、辺20センチ程度の大きめの作品はかなり高価だが、辺12センチの同じような皿だと数が多く評価が下がる。*本作品らの角皿はこの辺12センチ程度の作。
南京赤絵と対比されるのが天啓赤絵と称する作品群ですが、こちらは製作期間が極端に短く、遺っている作品数もかなり少ないようです。また南京赤絵は清朝にて五彩手として進展していくので、南京赤絵と五彩手との区別は非常に曖昧となっており、南京赤絵(五彩手)と表現することも多いようです。
*下記写真は本ブログで紹介されいる作品では、下写真左が天啓赤絵風、右が南京赤絵風。あくまでも「風」・・・???
**下記の2作品は20センチ程度の大きさです。
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南京赤絵は丸皿が多いようですが、角皿の作品も数多くあります。同じ系統で天啓赤絵の作品もありますが、こちらは呉須が必ず用いられていますし、発展した作品も踏まえて前述のように総称して「五彩」と称される作品群もあります。
*下記の写真は本ブログで紹介している「五彩手」風・・。**下記の3作品は大きさではさらに大きくなります。
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ここでは南京赤絵とされる小さめの角皿に絞って紹介していますが、これと類似する作品は本ブログでは本日の作品を含めて3作品あります。この手の皿は揃いで作られたのでしょうが、現在でも揃いであるのはまずありません。やはり揃いで売るよりバラで売るほうが売りやすいのでしょう。
南京赤絵 柳下漁人物文角皿 その1誂箱最大幅138*最大奥行137*高台約90角*高さ26
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なんでも鑑定団によるとこの手の作品は20センチのような大きめの作品は数百万の価値があるとか・・、それはいくらなんでも高すぎるでしょうね。
*下記の写真は「なんでも鑑定団」に出品された南京赤絵の作品。
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本作品のように13センチ程度の作品なら30万円ほどどか・・。下記写真は上記作品の裏面です。虫喰いは顕著ですが、高大内の鉋跡は無くなっています。
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南京赤絵 樹下酔人図角皿 その2誂箱最大幅139*最大奥行139*高台約92角*高さ28
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実際は本作品のような大きさの作品なら高くても数万円程度が妥当と思われます。
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そして本日の作品です。この作品はインターネットオークションで競り合い、結局12万円程度で競り落としましたが、このように蒐集がシリーズ的な蒐集になってないとこれほどの高額では入札しなかったかもしれません。
南京赤絵 陶公賞菊図角皿 その3誂箱縦137*横141*高さ28
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3作品に共通しているのは同じ色の使い方の作風ですね。同じ頃に同じ陶工や絵付師によって作られたかもしれません。
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このような南京赤絵に比してまたより高価なのが、天啓赤絵ですが、前述のように天啓赤絵の作品はそうそう簡単には入手できないようです。
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絵に余白が多いのが特徴とされ、このようは絵付けの南京赤絵は日本からの注文も多かったのでしょう。絵付に対して日本からの指示があったとされています。
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煎茶にて使うために数多くの揃いの作品が輸入されたものと推察されます。形が歪ののも南京赤絵の角皿の特徴です。
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口縁の鉄釉薬は胎土の悪い点を隠すためでしょうか? この方法は日本の古九谷にも引き継がれています。
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裏の銘は種々様々あるようです。
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この手を3点揃えるのは当方のような素人ではなかなかたいへんでした。
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たしかにこれより大きな作品はなかなか見かけませんが、本日の作品のような大きさでも12万円もすると入手は難しくなり、おいそれと気軽には使えない・・。
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現在は紹介したように3種類の同サイズの作品が揃っています。5種類ほどは欲しいところです。ただしこの手頃なサイズの時代の下がった南京赤絵の模倣作品がたくさん出回っているので気をつけなくてはいけませんね。絵の出来・不出来が最終的に決め手となるようですが・・・。
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レトロな電話台と蹲を合わせてみました。
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そこで本日は「賞菊」という花を鑑賞している図の南京赤絵らしき作品・・・???
南京赤絵は今から350年くらい前の中国明時代末期から清王朝初期に掛けて景徳鎮の民窯で作られた赤絵の作品のことです。
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*上記写真は伝浦上玉堂の作品と飾り棚に飾ったものです。これらの作品はあくまでも「伝」です。
17世紀に入ると各地で農民の反乱が相次ぎ明王朝は衰退しその結果景徳鎮の官窯は消滅しましたが、民窯はしたたかに生き残りむしろ自由闊達な赤絵を作りはじめました。これを南京赤絵といいます。
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*下記の2作品は本ブログですでに紹介している本作品と類似の作品です。この手の作品は多数存在しますが、模倣作品も多数あるようです。
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南京赤絵の特徴南京赤絵の生地の多くは従来の青味が強い白ではなく乳白色を帯びていているが、これは色彩を一層際立たせる効果があります。絵付けには天啓赤絵と違い基本的に染付けは用いず、色釉だけで彩色され、その色数も初期は赤、緑、黄と少なく作風はきわめて豪放です。その後、紺青、紫、黒、褐色などの色が増えるとこれらの色数を組み合わせ繊細華麗な五彩と称される作風へ変化しました。当時の主要な輸出品で西欧諸国に売ったものは壷や花生けや蓋ものなど大作が多いですが、日本に輸出したものは茶道具あるいは鉢や小皿中皿など食器が多い。デザインも日本人好みの余白を十分とった絵画的な構成になっています。器の縁は鉄釉いわゆる口紅というもので隈取してある。これらは南京赤絵の独特の手法。高台内は基本的に車輪高台で、砂付高台だが、例外もある評価は寸法によって大いに違い、辺20センチ程度の大きめの作品はかなり高価だが、辺12センチの同じような皿だと数が多く評価が下がる。*本作品らの角皿はこの辺12センチ程度の作。
南京赤絵と対比されるのが天啓赤絵と称する作品群ですが、こちらは製作期間が極端に短く、遺っている作品数もかなり少ないようです。また南京赤絵は清朝にて五彩手として進展していくので、南京赤絵と五彩手との区別は非常に曖昧となっており、南京赤絵(五彩手)と表現することも多いようです。
*下記写真は本ブログで紹介されいる作品では、下写真左が天啓赤絵風、右が南京赤絵風。あくまでも「風」・・・???
**下記の2作品は20センチ程度の大きさです。
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南京赤絵は丸皿が多いようですが、角皿の作品も数多くあります。同じ系統で天啓赤絵の作品もありますが、こちらは呉須が必ず用いられていますし、発展した作品も踏まえて前述のように総称して「五彩」と称される作品群もあります。
*下記の写真は本ブログで紹介している「五彩手」風・・。**下記の3作品は大きさではさらに大きくなります。
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ここでは南京赤絵とされる小さめの角皿に絞って紹介していますが、これと類似する作品は本ブログでは本日の作品を含めて3作品あります。この手の皿は揃いで作られたのでしょうが、現在でも揃いであるのはまずありません。やはり揃いで売るよりバラで売るほうが売りやすいのでしょう。
南京赤絵 柳下漁人物文角皿 その1誂箱最大幅138*最大奥行137*高台約90角*高さ26
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*下記の写真は「なんでも鑑定団」に出品された南京赤絵の作品。
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南京赤絵 樹下酔人図角皿 その2誂箱最大幅139*最大奥行139*高台約92角*高さ28
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実際は本作品のような大きさの作品なら高くても数万円程度が妥当と思われます。
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南京赤絵 陶公賞菊図角皿 その3誂箱縦137*横141*高さ28
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3作品に共通しているのは同じ色の使い方の作風ですね。同じ頃に同じ陶工や絵付師によって作られたかもしれません。
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絵に余白が多いのが特徴とされ、このようは絵付けの南京赤絵は日本からの注文も多かったのでしょう。絵付に対して日本からの指示があったとされています。
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煎茶にて使うために数多くの揃いの作品が輸入されたものと推察されます。形が歪ののも南京赤絵の角皿の特徴です。
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口縁の鉄釉薬は胎土の悪い点を隠すためでしょうか? この方法は日本の古九谷にも引き継がれています。
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この手を3点揃えるのは当方のような素人ではなかなかたいへんでした。
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たしかにこれより大きな作品はなかなか見かけませんが、本日の作品のような大きさでも12万円もすると入手は難しくなり、おいそれと気軽には使えない・・。
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