月夜墨梅図　平福穂庵筆　明治１０年頃

母の遺品を整理していたら祖父からもらったと思われる杉の箱に収納された仏具がでてきました。
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記録には祖父の名があります。
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値段が予想のつかない仏具が６点。
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花瓶と燭台が対であるのは分かりますが、香炉がなぜ対？
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どうも母の実家の関係がありそう・・。
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「男の隠れ家」に仏壇を作る予定があるので、その時に使おうと思っています。
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さて本日は平福穂庵の大幅の掛け軸の作品を紹介します。落款の書体から明治初めの頃の作と思われます。
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月夜墨梅図　平福穂庵筆　明治１０年頃紙本水墨軸装　軸先木製塗　誂箱全体サイズ：横980＊縦1900　画サイズ：横820＊縦1600＊分類第２期：職業画家をめざして（明治1年～10年）
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これほどの大きな平福穂庵の作品は珍しいでしょう。
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作品自体にいたないものの折れが発生しており、改装を考えてもいますが、これほどの大きな作品を改装するのは費用がそれなりにかかります。
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月夜の梅、古来より多くの画家が題材としていますが、平福穂庵の筆致をお楽しみ下さい。
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荒っぽい筆致が持ち味。
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まだ初期の作。
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改装するかどうか迷うところですね。通常なら打ち捨てるような作品ですが、当方の郷里出身の画家ゆえ、将来に遺そうと思っています。
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印章は資料と一致します。
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保存箱として化粧箱が使われています。
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これだけの作品がまだ未発表で遺されているのは蒐集する者としては嬉しいことです。ただしこれほどの大きさを飾るにはそれなりの高さの床の間が必要ですね。祖父の遺した仏具と同じ・・？？？　それなりの大きさの仏壇がいるということ。