本ブログにて割と多くの作品が投稿されている木下孝則の作品ですが、その作品には女性を描いたものに佳品が多いのですが、その対象はバレリーナや洋装の女性が多く、割と少ないのが和装の女性を描いた作品だと思います。当時はまだ和装の女性が多かったと思うのですが・・。
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本日はその数少ない和装の女性を描いた木下孝則の作品を紹介します。
和服の女性 木下孝則画油彩額装 左上サイン 誂:黄袋+タトウ額サイズ:縦740*横680 画サイズ:縦510*横440 F10号
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木下孝則は明快な色調と優れた描写力で、踊り子を含む洗練された女性像を数多く描いたことで知られています。昭和25年に第12回一水会展に「N君像」、第6回日展に審査員として「バレリーナ」出品しており、この年からバレリーナをモデルとした作品を描きつづけました。一貫して婦人像を描きつづけ、穏健な写実派の作家として知られていた。戦後、一連のバレリーナの作品によって注目されましたが、その他の婦人像も、すべて、都会の洗練された若い女性をモデルとして、明快単純な色調、優れた描写力が独自の作風を創り出していた。作品は殆ど女性像でそれもコスチュームが多かったとされます。また木下孝則は、岸恵子、野添ひとみなどの女優や、美輪明宏などをモデルにした絵も数多く描いています。
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詳細の画歴1919(大正8)年 東京帝国大学も退学し、この頃に油絵を始め、後に1930年協会を設立する小島善太郎、佐伯祐三らと親交を重ねる
1921(大正10)年 第8回二科会展で入選し、渡仏留学に出る
1923(大正12)年 帰国後は二科展で活躍する
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1926(大正15)年 1930年協会を前田寛治、佐伯祐三らと設立し、また東京朝日新聞連載の山本 有三『生きとし生けるもの』の挿絵を担当する。
1927(昭和2)年 春陽会会員に推挙されるが昭和5年には退会する
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1928(昭和3)年 再渡仏し、サロン・ドートンヌに出展
1935(昭和10)年 帰国
1936(昭和11)年 一水会の創立に参加
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戦後も1948(昭和23)年に朝日新聞連載の船山馨『人間復活』や毎日新聞連載の永井竜男『さくらんぼ』(昭和28年)などの挿絵を描き、一水会展を中心にバレリーナをモデルとした作品を発表し、日展などにも精力的に作品発表を続けた
1973(昭和48)年3月29日没 79歳
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木下孝則は女性を描き続けた、それも自分が見初めた、美しいと思ったものを描く意欲がたいへん深いものでした。良い意味で筆の止めどころを知っているセンスを持った作家とされます。
例えば腰掛けている作品の背景は明るめのグレーや白というトーンですーっとなんのためらいもなく描き、そのタッチはリズミカルで軽快な筆遣いとなっています。本作品も木下孝則の作品の良く特徴が出ていると言えるでしょう。また、対象の中で気に入った細部を見出す作品を描き、本作品で注目されるのは手の綺麗さ、しなやかさでしょう。
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*本作品の制作年は不明ですが、和服姿の女性を描いた作品は非常に珍しいようです。
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和服姿の女性を描いた作品は前述のように少ないようですが、絵葉書や週刊誌の表紙からは下記の作品があるようです。
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昭和のにおいがする作品・・・。
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本作品はF10号とそれほど大きな作品ではありませんが、見応えがあります。窓辺に描かれたレースのカーテンから心地よい風が感じられます。
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和服姿の多かった母を思い出します。亡くなった父が生前に銀座の日動画廊で木下孝則の作品を購入した理由が分かるような気がします。
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本日はその数少ない和装の女性を描いた木下孝則の作品を紹介します。
和服の女性 木下孝則画油彩額装 左上サイン 誂:黄袋+タトウ額サイズ:縦740*横680 画サイズ:縦510*横440 F10号
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木下孝則は明快な色調と優れた描写力で、踊り子を含む洗練された女性像を数多く描いたことで知られています。昭和25年に第12回一水会展に「N君像」、第6回日展に審査員として「バレリーナ」出品しており、この年からバレリーナをモデルとした作品を描きつづけました。一貫して婦人像を描きつづけ、穏健な写実派の作家として知られていた。戦後、一連のバレリーナの作品によって注目されましたが、その他の婦人像も、すべて、都会の洗練された若い女性をモデルとして、明快単純な色調、優れた描写力が独自の作風を創り出していた。作品は殆ど女性像でそれもコスチュームが多かったとされます。また木下孝則は、岸恵子、野添ひとみなどの女優や、美輪明宏などをモデルにした絵も数多く描いています。
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詳細の画歴1919(大正8)年 東京帝国大学も退学し、この頃に油絵を始め、後に1930年協会を設立する小島善太郎、佐伯祐三らと親交を重ねる
1921(大正10)年 第8回二科会展で入選し、渡仏留学に出る
1923(大正12)年 帰国後は二科展で活躍する
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1926(大正15)年 1930年協会を前田寛治、佐伯祐三らと設立し、また東京朝日新聞連載の山本 有三『生きとし生けるもの』の挿絵を担当する。
1927(昭和2)年 春陽会会員に推挙されるが昭和5年には退会する
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1928(昭和3)年 再渡仏し、サロン・ドートンヌに出展
1935(昭和10)年 帰国
1936(昭和11)年 一水会の創立に参加
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戦後も1948(昭和23)年に朝日新聞連載の船山馨『人間復活』や毎日新聞連載の永井竜男『さくらんぼ』(昭和28年)などの挿絵を描き、一水会展を中心にバレリーナをモデルとした作品を発表し、日展などにも精力的に作品発表を続けた
1973(昭和48)年3月29日没 79歳
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木下孝則は女性を描き続けた、それも自分が見初めた、美しいと思ったものを描く意欲がたいへん深いものでした。良い意味で筆の止めどころを知っているセンスを持った作家とされます。
例えば腰掛けている作品の背景は明るめのグレーや白というトーンですーっとなんのためらいもなく描き、そのタッチはリズミカルで軽快な筆遣いとなっています。本作品も木下孝則の作品の良く特徴が出ていると言えるでしょう。また、対象の中で気に入った細部を見出す作品を描き、本作品で注目されるのは手の綺麗さ、しなやかさでしょう。
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*本作品の制作年は不明ですが、和服姿の女性を描いた作品は非常に珍しいようです。
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和服姿の女性を描いた作品は前述のように少ないようですが、絵葉書や週刊誌の表紙からは下記の作品があるようです。
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昭和のにおいがする作品・・・。
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本作品はF10号とそれほど大きな作品ではありませんが、見応えがあります。窓辺に描かれたレースのカーテンから心地よい風が感じられます。
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和服姿の多かった母を思い出します。亡くなった父が生前に銀座の日動画廊で木下孝則の作品を購入した理由が分かるような気がします。