櫻狩　寺崎廣業筆　明治33年（1900年）頃　その１２２

郷里の骨董店で見つけて、半年後に購入した作品・・。同郷の画家、寺崎廣業の初期の作か？？
櫻狩　寺崎廣業筆　明治33年（1900年）頃絹本着色軸装　軸先骨　共箱入全体サイズ：縦2257＊横663　画サイズ：縦1262＊横509
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このような武者絵の作品を「秀斎」と号した頃の初期の寺崎廣業はよく描いています。
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一般的に寺崎廣業の初期の作品は晩年の多作な時代に比して、丁寧に描かれている作品が多い。
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「秀齋」時代から「二本廣業」時代に変遷した間もない頃の作と推定されますが、このことについてはもっと資料が必要となりますね。
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真作なら絵筆で身を立てるという気概に満ちた作品とも言えるでしょう。
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狩野派から大和絵といろんな摸写を学んだ努力の画家とも称される寺崎廣業の修業時代の作品かな。
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この後、美人画や山岳画へと寺崎廣業の画風は変遷していきます。
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作品中の落款の書体は明治30年代の「二本廣業」ですが、この頃は落款の変化が短期間で行われていますので、資料（下記写真右）をよく覚えておかなくてはいけません。印章は珍しい印章ですが、資料との違和感はありません。ただしこの印章は晩年の作品にも用いられており、後学の必要な印章でもあります。
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郷里出身の画家、寺崎廣業についてはまだまだ資料に蓄積が必要なようです。