鑑定書から保管する収納箱までの誂がきちんとしている作品は気持ちの良いものです。本日はそのような作品の紹介です。
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藪柑子 中村岳稜筆紙本水墨淡彩額装 色紙 タトウ+黄袋 共板・中村岳稜鑑定会鑑定書在中 作品サイズ:横236*縦265
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当方でいい作品で、予算が合えば入手している画家に山口蓬春と中村岳陵の作品があります。それなりに大きな作品だとお値段が高いので、当方では色紙程度の作品しかありませんが、やはりいいものはいいと割り切って入手しています。
この作品の画題は「藪柑子」です。
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ヤブコウジ(藪柑子):正月の縁起物ともされセンリョウ(千両、センリョウ科)や、マンリョウ(万両)、カラタチバナ(百両)と並べて「十両」とも呼ばれています。
縁起物として扱われた経緯から、落語『寿限無』の中の「やぶらこうじのぶらこうじ」とは本種のことと推測さレテいますね。
明治年間にも大流行があり、四反の田畑を売ってまで買う者もあり、現代の金額で1000万円もの高値で取り引きされたこともあったそうです。明治20年ごろに葉の変わりものが流行し、新潟県の豪農・市島家が培養した朱の司は1鉢千円の値を付け、1898年(明治31年)にはその投機性から新潟県知事が「紫金牛取締規則」を発令して販売を禁じるほどの流行熱となり、ブームは大正後期まで続いたしょうです。1897年、新潟県は、ヤブコウジの投機的売買につき取締規則を公布するまでに至っています。
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力作ではないにしろ、やはり大家の作品の雰囲気満点。
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さらりとした筆遣いは追随を許さないものがあります。
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所でウィキペディアにて「ヤブコウジ」を検索したら、下記の印籠が写真として掲載されていました。
酒井抱一の下絵によるもので「柑子をあしらった江戸期の印籠」とのこと。酒井抱一の下絵なら、おそらく原遊羊斎の作ではないかと・・・。
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当方で所蔵している下記の作品と関連すると思われます。
所蔵作品(仮題)「雪被り万両図印籠 酒井抱一絵 原羊遊斉作 その2」
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よってこの作品は「万両」ではなく「ヤブコウジ(十両)」の可能性がありそうです。
本作品には「中村岳稜鑑定委員会」なる鑑定書が添付されていますが、詳細は分かりません。ただ時折見かける鑑定書で信頼がおける可能性が高いかもしれませんね。
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本作品は元々は掛け軸であったようです。
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額装に仕立てて、共箱の箱書を収納できるタトウを誂えたようです。
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このような細工までする贋作はまずない・・・。見事な誂ですね。ここまできちんとする蒐集家はなかなかいない。おそらく百貨店の美術商が誂えたものかと思います。
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軸装ではなかなか飾る場所がない現代ゆえに額装に改装したのでしょう。シンプルな作品ですが、けっこう愉しめそうです。
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岸田劉生の作品と一緒に飾ってみました。
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一流どころの作品は小品でも風格がありますね、
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藪柑子 中村岳稜筆紙本水墨淡彩額装 色紙 タトウ+黄袋 共板・中村岳稜鑑定会鑑定書在中 作品サイズ:横236*縦265
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当方でいい作品で、予算が合えば入手している画家に山口蓬春と中村岳陵の作品があります。それなりに大きな作品だとお値段が高いので、当方では色紙程度の作品しかありませんが、やはりいいものはいいと割り切って入手しています。
この作品の画題は「藪柑子」です。
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ヤブコウジ(藪柑子):正月の縁起物ともされセンリョウ(千両、センリョウ科)や、マンリョウ(万両)、カラタチバナ(百両)と並べて「十両」とも呼ばれています。
縁起物として扱われた経緯から、落語『寿限無』の中の「やぶらこうじのぶらこうじ」とは本種のことと推測さレテいますね。
明治年間にも大流行があり、四反の田畑を売ってまで買う者もあり、現代の金額で1000万円もの高値で取り引きされたこともあったそうです。明治20年ごろに葉の変わりものが流行し、新潟県の豪農・市島家が培養した朱の司は1鉢千円の値を付け、1898年(明治31年)にはその投機性から新潟県知事が「紫金牛取締規則」を発令して販売を禁じるほどの流行熱となり、ブームは大正後期まで続いたしょうです。1897年、新潟県は、ヤブコウジの投機的売買につき取締規則を公布するまでに至っています。
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力作ではないにしろ、やはり大家の作品の雰囲気満点。
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さらりとした筆遣いは追随を許さないものがあります。
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所でウィキペディアにて「ヤブコウジ」を検索したら、下記の印籠が写真として掲載されていました。
酒井抱一の下絵によるもので「柑子をあしらった江戸期の印籠」とのこと。酒井抱一の下絵なら、おそらく原遊羊斎の作ではないかと・・・。
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当方で所蔵している下記の作品と関連すると思われます。
所蔵作品(仮題)「雪被り万両図印籠 酒井抱一絵 原羊遊斉作 その2」
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よってこの作品は「万両」ではなく「ヤブコウジ(十両)」の可能性がありそうです。
本作品には「中村岳稜鑑定委員会」なる鑑定書が添付されていますが、詳細は分かりません。ただ時折見かける鑑定書で信頼がおける可能性が高いかもしれませんね。
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本作品は元々は掛け軸であったようです。
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額装に仕立てて、共箱の箱書を収納できるタトウを誂えたようです。
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このような細工までする贋作はまずない・・・。見事な誂ですね。ここまできちんとする蒐集家はなかなかいない。おそらく百貨店の美術商が誂えたものかと思います。
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軸装ではなかなか飾る場所がない現代ゆえに額装に改装したのでしょう。シンプルな作品ですが、けっこう愉しめそうです。
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岸田劉生の作品と一緒に飾ってみました。
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一流どころの作品は小品でも風格がありますね、