展示室の2階には入手した木彫の作品を並べて展示しています。
左から高村光雲作の「大日如来」、平野富山作の「毘沙門天」、そして本日紹介する作品です。掛けてある絵は伝藤田嗣治の「子猫」・・。どれも怪しげな作品ばかりですね。
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贋作考 寿老人作 伝平櫛田中作底に銘「百翁中」 共箱高さ290*幅150*奥行130
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当方には平野富山作の「弁財天」、「毘沙門天」、「恵比寿様」があり、平櫛田中作の「大黒天」、「恵比寿様」が複数あります。
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七福神を信仰すれば、七福神の七つの幸福を授けられ、七つの厄災が取り除かれると言い伝えられています。さて当方の残りの七福神は「寿老人」、「福禄寿」、「布袋様」となりましたが。このふたりにはこの3つの作例がなかなかなく、「寿老人」だけはたまにみかけます。そこで真贋は別として、この作品を入手しました。
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共箱となっています。彫は荒く、真作なら晩年の作と推定しています。
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大黒天らとは違い、木目のあまり目立たない材質を使っていますね。
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寿老人は道教の神仙(神)ですね。中国の伝説上の人物で、南極老人星(カノープス)の化身とされています。
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酒を好み頭の長い長寿の神とされ、日本では七福神として知られていますが、寿老人が七福神の仲間入りをしたのは、布袋様や福禄寿と同じタイミングで、他の神様と比べると後とされます。
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福禄寿は寿老人と同一神と考えられていることから、七福神から外されたこともあり、その場合はインドの美の女神である吉祥天(きっしょうてん)や、大酒のみの猿の姿をした霊獣である猩猩(しょうじょう)が七福神として考えられているようです。寿老人の主なご利益は長寿ですので、七福神の中でも少し異質な存在であるといえるでしょう。
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寿老人は不死の霊薬を含んでいる瓢箪を運び、長寿と自然との調和のシンボルである牡鹿を従えているとされます。本作品には鹿はいませんが、手には、これも長寿のシンボルである不老長寿の桃を持っています。
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本作品で金色に輝いているのは、「不老長寿の桃」・・・・。
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彫り銘は底に刻まれいます。
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底の彫り銘はもともと金彩色? このような刻銘は珍しいですが、ないことはないようで、たまに見かけます。
*ちなみに緑色を塗った刻銘の作品には真作はないと思われます。
共箱となっているひとみ蓋の表の題名に違和感はありません。
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ひとみ蓋裏面の署名も良さそうですが、印章は一般的な大型の印章とは違うもののようですが、早計に贋作とは言えないと判断しています。こちらは後学としておきましょう。
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同時代頃の彫刻家による木彫の作品を並べて展示すると真贋は別として面白い・・・。
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少しずつ審美眼を付けていくしかないのでしょう。
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ミニ畳の上に飾ってみました。
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ともかく七福神信仰は像の真贋などは別次元のこと。「七つの幸福を授けられ、七つの厄災が取り除かれる」のが主目的・・・。
左から高村光雲作の「大日如来」、平野富山作の「毘沙門天」、そして本日紹介する作品です。掛けてある絵は伝藤田嗣治の「子猫」・・。どれも怪しげな作品ばかりですね。
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贋作考 寿老人作 伝平櫛田中作底に銘「百翁中」 共箱高さ290*幅150*奥行130
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当方には平野富山作の「弁財天」、「毘沙門天」、「恵比寿様」があり、平櫛田中作の「大黒天」、「恵比寿様」が複数あります。
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七福神を信仰すれば、七福神の七つの幸福を授けられ、七つの厄災が取り除かれると言い伝えられています。さて当方の残りの七福神は「寿老人」、「福禄寿」、「布袋様」となりましたが。このふたりにはこの3つの作例がなかなかなく、「寿老人」だけはたまにみかけます。そこで真贋は別として、この作品を入手しました。
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共箱となっています。彫は荒く、真作なら晩年の作と推定しています。
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大黒天らとは違い、木目のあまり目立たない材質を使っていますね。
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寿老人は道教の神仙(神)ですね。中国の伝説上の人物で、南極老人星(カノープス)の化身とされています。
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酒を好み頭の長い長寿の神とされ、日本では七福神として知られていますが、寿老人が七福神の仲間入りをしたのは、布袋様や福禄寿と同じタイミングで、他の神様と比べると後とされます。
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福禄寿は寿老人と同一神と考えられていることから、七福神から外されたこともあり、その場合はインドの美の女神である吉祥天(きっしょうてん)や、大酒のみの猿の姿をした霊獣である猩猩(しょうじょう)が七福神として考えられているようです。寿老人の主なご利益は長寿ですので、七福神の中でも少し異質な存在であるといえるでしょう。
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寿老人は不死の霊薬を含んでいる瓢箪を運び、長寿と自然との調和のシンボルである牡鹿を従えているとされます。本作品には鹿はいませんが、手には、これも長寿のシンボルである不老長寿の桃を持っています。
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本作品で金色に輝いているのは、「不老長寿の桃」・・・・。
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彫り銘は底に刻まれいます。
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底の彫り銘はもともと金彩色? このような刻銘は珍しいですが、ないことはないようで、たまに見かけます。
*ちなみに緑色を塗った刻銘の作品には真作はないと思われます。
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ひとみ蓋裏面の署名も良さそうですが、印章は一般的な大型の印章とは違うもののようですが、早計に贋作とは言えないと判断しています。こちらは後学としておきましょう。
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同時代頃の彫刻家による木彫の作品を並べて展示すると真贋は別として面白い・・・。
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少しずつ審美眼を付けていくしかないのでしょう。
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ミニ畳の上に飾ってみました。
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ともかく七福神信仰は像の真贋などは別次元のこと。「七つの幸福を授けられ、七つの厄災が取り除かれる」のが主目的・・・。