面白い藤田嗣治の作品らしきもの? を入手したので紹介します。
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友人が作ってくれた照明器具カバーのある階段室に飾ってみました。
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秋田美人? (後ろ姿の)裸婦 伝藤田嗣治筆 その10平野政吉印有 絹本水墨額装 誂:布タトウ+黄袋P8号程度 額サイズ:縦660*横510 作品サイズ:縦430*横330
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藤田嗣治の後ろ姿の裸婦・・・、珍しいですね。写真では分かりにくいですが、絹本に描いており、輪郭は鉛筆? 他は墨で描いているようです。
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本作品のサインと押印された印章は下記写真左のものですが、この印章はときおり藤田嗣治の小作品にみられます。真作からの参考写真は下記写真右のものです。
*この印章は贋作にもありますが、贋作の印章は若干印影が違うものですが、この作品の印は完全に一致します。
**横一線に「Fujita」というサインが横一線に決まっているのもこの時期の特徴のようです。
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作品の裏面は下記写真のようになっています。
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上の写真にある藤田嗣治の作品によく記されている平野政吉の印と手形の印は下記のとおりです。番号は整理番号でしょうか? 詳細は不明です。
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当方で所蔵する真作の藤田嗣治の作品のものと比較してみました。 Image may be NSFW.
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「平野政吉」の印や手形の印も贋作に多くありますが、この作品のものはこちらも完全に一致します。もちろんこれだけで真作と判断できるものではなく、あくまでも「伝」とご了解ください。
*平野政吉や東郷青児の鑑定のある作品が散見されますが、基本的に平野政吉治自身は鑑定はしていないと思われます。所蔵的な意味合いある平野政吉の印だと思いますが定かではありません。
推測するに日本に帰国した当時に描かれたものではないかと・・。藤田嗣治は油彩以外の水墨についても天才的な技術を持っていますね。
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当方で所蔵してる作品で真贋は不明ですが、上記の猫を描いた作品でもまるで修練された日本画家のような技法を使っています。
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伊藤若冲は特殊な和紙に筋目書きという技法を使いましたが、おそらく藤田嗣治も筋目書きという技法はマスターしていたと思われます。
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さらに面相筆の技術は定評のあるところですね。
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ともかく久方ぶりに面白い作品を入手・・・。
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マットを入れ替えて長谷川利行の作品と展示してみました。
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藤田嗣治と秋田の豪商「平野政吉」とのつながりは、昭和4年の朝日新聞社主催の個展を契機としています。その個展で藤田嗣治の作品に惚れ込んだ平野政吉は藤田嗣治を秋田に招きによって、昭和11年9月からの3年半という長きにわたり、秋田に滞在することになります。
さらに平野政吉には「平野弘」といいう弟である画家がおり、兄の政吉の世話で和田英作、岡田三郎助、藤島武二に師事していました。昭和10年頃に友人の東郷青児、野間仁根の紹介で藤田嗣治に近づきます。昭和11年6月29日に藤田嗣治はマドレーヌ夫人が自殺すると、葬式費用を得るために、秘書と平野弘を通じて平野政吉に相談があり、この時から平野家と藤田嗣治の密接な関係が始まってたとされます。
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その後に藤田嗣治が平野家の下米町の土蔵に大壁画を描いたのは、昭和12年2月末から3月のことです。この大壁画はたった174時間(15日間)で描きあげています。
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この作品は2013年9月28日にオープンした安藤忠雄の設計による秋田県立美術館に収蔵されています。秋田県立美術館の館長を務めていたのが、当方の友人で陶芸家であり、平野家と縁戚であった故平野庫太郎氏です。また母方の叔父も秋田市近郊の在住しており、これらの縁で秋田市に滞在していた頃の藤田嗣治が描いた作品を所蔵していました。
*前述のように照明のカバーは展示室を設計してくれた友人が作ってくれたものです。 Image may be NSFW.
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大壁画を描くことのよって自分の力を試したという藤田嗣治ですが、秋田の女性の姿態に発見したものは、彼自身がおのれに追求してやまなかった逞しさと強靭さであったようです。藤田嗣治の絵の特徴は、研ぎ澄ました画面、厳しい線描、都会的である等が挙がられますが、一番の特徴を挙げると巨匠らしい逞しさと言えましょう。
この作品は秋田に滞在していた時に描いたのではないでしょうか? モデルになった女性は秋田美人・・??、恥ずかしいゆえ、後姿を描くことを条件にモデルになることを承諾したのではないかと考察すると納得がいきますね。
いいろんな縁で、いろんな知識と想像力で絵は愉しめるものらしい・・。はてさて真贋にこだわるのは実に些細な事・・・・。
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秋田美人? (後ろ姿の)裸婦 伝藤田嗣治筆 その10平野政吉印有 絹本水墨額装 誂:布タトウ+黄袋P8号程度 額サイズ:縦660*横510 作品サイズ:縦430*横330
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藤田嗣治の後ろ姿の裸婦・・・、珍しいですね。写真では分かりにくいですが、絹本に描いており、輪郭は鉛筆? 他は墨で描いているようです。
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本作品のサインと押印された印章は下記写真左のものですが、この印章はときおり藤田嗣治の小作品にみられます。真作からの参考写真は下記写真右のものです。
*この印章は贋作にもありますが、贋作の印章は若干印影が違うものですが、この作品の印は完全に一致します。
**横一線に「Fujita」というサインが横一線に決まっているのもこの時期の特徴のようです。
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上の写真にある藤田嗣治の作品によく記されている平野政吉の印と手形の印は下記のとおりです。番号は整理番号でしょうか? 詳細は不明です。
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「平野政吉」の印や手形の印も贋作に多くありますが、この作品のものはこちらも完全に一致します。もちろんこれだけで真作と判断できるものではなく、あくまでも「伝」とご了解ください。
*平野政吉や東郷青児の鑑定のある作品が散見されますが、基本的に平野政吉治自身は鑑定はしていないと思われます。所蔵的な意味合いある平野政吉の印だと思いますが定かではありません。
推測するに日本に帰国した当時に描かれたものではないかと・・。藤田嗣治は油彩以外の水墨についても天才的な技術を持っていますね。
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当方で所蔵してる作品で真贋は不明ですが、上記の猫を描いた作品でもまるで修練された日本画家のような技法を使っています。
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伊藤若冲は特殊な和紙に筋目書きという技法を使いましたが、おそらく藤田嗣治も筋目書きという技法はマスターしていたと思われます。
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さらに面相筆の技術は定評のあるところですね。
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ともかく久方ぶりに面白い作品を入手・・・。
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マットを入れ替えて長谷川利行の作品と展示してみました。
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藤田嗣治と秋田の豪商「平野政吉」とのつながりは、昭和4年の朝日新聞社主催の個展を契機としています。その個展で藤田嗣治の作品に惚れ込んだ平野政吉は藤田嗣治を秋田に招きによって、昭和11年9月からの3年半という長きにわたり、秋田に滞在することになります。
さらに平野政吉には「平野弘」といいう弟である画家がおり、兄の政吉の世話で和田英作、岡田三郎助、藤島武二に師事していました。昭和10年頃に友人の東郷青児、野間仁根の紹介で藤田嗣治に近づきます。昭和11年6月29日に藤田嗣治はマドレーヌ夫人が自殺すると、葬式費用を得るために、秘書と平野弘を通じて平野政吉に相談があり、この時から平野家と藤田嗣治の密接な関係が始まってたとされます。
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その後に藤田嗣治が平野家の下米町の土蔵に大壁画を描いたのは、昭和12年2月末から3月のことです。この大壁画はたった174時間(15日間)で描きあげています。
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この作品は2013年9月28日にオープンした安藤忠雄の設計による秋田県立美術館に収蔵されています。秋田県立美術館の館長を務めていたのが、当方の友人で陶芸家であり、平野家と縁戚であった故平野庫太郎氏です。また母方の叔父も秋田市近郊の在住しており、これらの縁で秋田市に滞在していた頃の藤田嗣治が描いた作品を所蔵していました。
*前述のように照明のカバーは展示室を設計してくれた友人が作ってくれたものです。 Image may be NSFW.
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大壁画を描くことのよって自分の力を試したという藤田嗣治ですが、秋田の女性の姿態に発見したものは、彼自身がおのれに追求してやまなかった逞しさと強靭さであったようです。藤田嗣治の絵の特徴は、研ぎ澄ました画面、厳しい線描、都会的である等が挙がられますが、一番の特徴を挙げると巨匠らしい逞しさと言えましょう。
この作品は秋田に滞在していた時に描いたのではないでしょうか? モデルになった女性は秋田美人・・??、恥ずかしいゆえ、後姿を描くことを条件にモデルになることを承諾したのではないかと考察すると納得がいきますね。
いいろんな縁で、いろんな知識と想像力で絵は愉しめるものらしい・・。はてさて真贋にこだわるのは実に些細な事・・・・。