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Channel: 夜噺骨董談義
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清初呉須赤絵 福の字花草紋皿

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昨日は会社の同僚らの忘年会、素敵な女性二人に囲まれて、短い間にすっかり酔っ払ってしまいまいました。帰宅すると熱の下がった息子とバタンキューと熟睡・・。

故郷より毎年恒例の高校の忘年会を兼ねた同級会の連絡が入りました。いつもの店で、いつものの日時で、きっといつものメンバー・・。もう何回目だろうか? 高校卒業してからず~会っているメンバーなので、高校卒業以来から続いているように思われます。

先日は首都圏ふるさと会が都内のホテルで市長、議員はじめふるさとを代表するお歴々の出席で開催され、その会に出席したばかり・・、こちらには先輩の誘いでまだ2回目の出席です。60歳を過ぎると急にこういう会が増えるようですね

吉祥そのものの「福」と書かれた使い勝手のよさそうな皿です。明末から清初にかけての呉須赤絵の皿や鉢の作品もくつか蒐集できました

清初呉須赤絵 福の字花草紋皿
合箱
全体サイズ:口径182*高台径103*高さ44



古染付と同じように高台内が鉋で削った跡があることから明末に呉須赤絵より時代の下がった清初の頃の作品と思われます。高台の砂付もそれほど多くは見られません。



虫喰いの跡を金繕いしたようですが、これは賛否両論あると思います。このような欠点ともいえる点に美を見出した日本人の美意識はなかなかのものと思います。欧州や中国や韓国にはない優れた感性だと思います。



見込みか底にある傷も金繕いされています。砂付高台やこのような金繕いに美を見出すことはなかなか他の国には理解されていないように思いますが、このような美意識すら現代から未来に引き継がれていくのかどうか不安はありますね。



この作品の魅力は勢いよく書かれた「福」の字でしょう。この奔放さもまた・・。



多少、時代は下がっても、紋様に奔放さのある作品を選ぶのが呉須赤絵の収集と思います。時代が下がって虫喰いもなくきれいな作品は魅力に乏しいものです

このような日本文化を集約したのが茶の文化だと思われます、茶の文化だけでは決してないように思いますが、ひとつの有様だと思います。茶室を作ろうと思った動機もまた未来に、日本古来の文化を子々孫々に伝えたいものがあるからです。


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呉須赤絵 (ごすあかえ):焼き物としての呉須という名称は、現在の中国福建省から広東省にかけて生産された と思われる明中期以降の半磁器のことで、英語では“swatow ware”と呼ばれ 広東省仏頭(スワトウ)港から積出されたとされるが、呉須または呉洲の呼称の 語源は不明である。

呉須は本来、染付(青花)顔料のコバルトの意味で焼物の呉須とは 区別される。仏頭を輸出港とするこれらの焼物は、日本をはじめ東南アジア,中近東, ヨーロッパにまで送られ、明末・清初に景徳鎮で受注生産された古染付,祥瑞などに むしろ先んじて日本へ渡来し、茶陶としての用途に重宝された。器種は鉢,皿が多く、 染付,瑠璃,柿釉,白釉,五彩などがある。五彩のものを呉須赤絵と呼び、その華やかさ もからわが国では古来人気が高く、茶人の珍重するところである。

砂高台:焼き物で、高台の底に砂の痕(あと)が残っているもの。重ね焼きの際、器物どうしが溶着するのを防ぐために砂をまいたために生じる。朝鮮製の茶碗(ちやわん)などに多い。

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呉須赤絵の作品は多くなりました。一度集まった作品を並べてみようかな? 時代の違いがまた整理できるような気がします。




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