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Channel: 夜噺骨董談義
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伝北宋耀州窯 青磁刻花紋小皿

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手頃な小さめの小皿でこれも普段使いにしましょう。底に砂というか小石のようなものがたくさんくっついていますが、使うのには支障がなさそうです。

伝北宋耀州窯 青磁刻花紋小皿
合箱入
口径132*底径45*高さ13



耀州窯の青磁は非常に精巧に出来ている贋作が多いので注意を要する作品群のひとつです。それだけ本物は少ないということになりますが、199年頃上手のコピーが出回り、苦汁をなめた人も多いと聞いています。幾つかの耀州窯と称する作品を購入しましたが、ほとんどが感じが悪いもので処分しました。写真では解りにくく手にとって見ないと解りませんが、耀州窯の作品は作品自体が締まっていて、コピーは重くぼってりした感触を受けるようです。



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耀州窯:華北の窯で唐末から五代には青磁を焼いていたが、北宋中期以降に隆盛し、毎年皇帝への貢物を製作する窯として知られた。オリーブグリーンの深みのある色と手彫紋様の劃花や型押の印花を装飾の特徴とする。手彫紋様は、紋様の輪郭線に斜めに刃を当てる技法(片切り彫り)によるもので、この装飾技法は江南の窯にまで影響が及んだ。

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見極めのポイント

1、灰色がかった土が固く焼きしまっている点。

*本作品は薄手で固い感触です。

2、碗類は高台が小さくしまってよく削りだされていることはこの窯の特徴ですが、よいものは高台内に鉄釉を塗ったような渋茶色のあがりをしており、すこし高台内に砂がついた感じのものが多いです。まず高台にしまりがなければだめです。コピーのレベルもあがっていますが、このへんまでうまくできているものはありません。

3.裏側で高台の外から口辺にかけて、「しのぎ」のように何本もの筋を刻んでいますが、コピーはこの筋のきさみの線が均一なのです。本歌はこの線が不均一で細いのも太いのもあります。これは「しのぎ」の紋様が有る場合です。

4.青磁の色は暗いのから、やや明るいのまで草色のなかにいろいろありますので、色かせはなんともいえませんが、青磁の釉薬に気泡があります。もちろんコピーにもありますが、この気泡の感じもポイントの一つです。耀州窯は別名を北方青磁ともいい、石炭で高温に焼かれている窯です。だから青磁の釉薬にも焼き物自体が焼きしまっている窯です。



*本作品の刻花周りの色の濃い部分に気泡が発生しています。

5.中国陶磁は発掘のものですから、発掘の痕跡がかせなどに残っている場合があります。しかし全くないものも硬質のやきものには多いのです。青磁でもとくに耀州窯ではかせなどはない。

*本作品は使用したような細かいキズがありますが、写真ではかせているように見えますがかせてはいないようです

以上が簡単な真贋のポイントのようです。

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贔屓目の説明かもしれませんので「伝」としておきましょう。「北宋耀州窯」と題すると本ブログの作品がすべてが贋作というコメントをする方がいるようです・・



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