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Channel: 夜噺骨董談義
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三田青磁 その7 陽刻鹿文硯屏風型筆立

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自分の手元に置いて楽しみたい作品に自作の器がある御仁はわりと多いと思います。私は幾つかの茶碗を机の小さな棚箱に入れて眺めています。



恥ずかしながらむろん出来はよくありませんが、作っているときの無心な気持ちが忘れられませんね。



轆轤を回しながら手捏ねでつくる器の形、乾燥前に削る造形、釉薬を掛ける一瞬の満足と後悔の気持ち、窯出しのワクワクした期待感・・。



すべてがものづくりの原点があります。思うようにいかない、運任せもあるが、常に一生懸命に無心に取り組まないといいものは出来ない。



そしてすべて自己責任であり、自分というものが常に写り出されるのがものづくりです。

さて本日の投稿作品群の日本の代表的な青磁の三田青磁、思いのほか評価が低いのはなぜでしょうか?

古?三田青磁陽刻鹿文硯屏風型筆立
合箱
幅140*奥行50*高さ135


三田青磁の文具のひとつでしょう。三田青磁については本ブログでおなじみですので詳細は省略します。



天竜寺手調で細工物にも秀作が生まれ、種類には、香炉・茶器・花器・皿・鉢・文具、大物・動物置物などがありますが、現代での評価は思いのほか低く、廉価で入手可能です。



復興されていますが、古いものの足元にも及んでいないのが実態です。源内焼と似たような境遇の三田青磁ですが、残存作品数が圧倒的に多いので数千円で入手できます。



非常に頑丈なので普段使いには最適です。本作品も筆立などに最適で、多少乱暴にしても壊れる心配はありません。



壊れてもそれほど高価でないので実に気が楽です。



花入れ?? 筆立て?? 歯ブラシ立て?? 何にでも使えそうです。

小生の器は数多くが漬物入れや見込みの中央に孔を空けての植木鉢になりましたが、それも数が大多くなってしまって、何にも使えない



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