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Channel: 夜噺骨董談義
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源内焼 その64 三彩唐草文皿

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昨日は都内の10現場を猛暑の中、足早に挨拶回り・・。前の日の夜遊びも祟りくたびれモード。

さて本日の作品、和風に洋風がデザインされたこの手の中皿の源内焼は幾つもの種類があるようです。幾つか集めて普段使いに使うのが楽しみですね。我が家では5種類(5枚)あれば事足りますが・・。

源内焼 その64 三彩皿
合箱
口径160*高台径*高さ33



この大きさでも無傷の作品や状態のよい作品はなかなかないものですが、揃い物であったようで数はそれなりに多く在るようです。



九谷もそうですが釉薬が虹色に輝く虹彩のものがいいですね。



源内焼は偽物が少なく、あっても判別がたやすい幼稚なつくりであることが蒐集する側にはいいことです。手間をかけるほどの知名度が低いので、贋作を作っても売買金額が高価でないためのようです。



大量生産の古伊万里よりよほど魅力の有る作品群のように私は評価しています。



この手作りの凝った唐草文様は浮世絵の版画の職人が作っている、もしくは影響したということはある意味で日本の誇るべき文化のコラボです。




なぜもっともっと評価されないのが未だに不思議ですね。



再興された明治期の駄作群や類似の四国の焼き物群、近年の稚拙な模造品が評価を落としているようですが、判別は実に簡単ですし、地図皿などの大皿は入手すべくもありませんが、それらより魅力の有るこの中皿の作品群なら数万円での購入が可能です。



古伊万里、柿右衛門、李朝、中国陶磁器なその贋作だらけのわけのわからない作品に興味を持つより、よほどたしかでいいものです



五島美術館発刊の「源内焼」の作品NO52&55に同じ型からの作品が掲載されています。



多少大きさや釉薬の色彩が異なるようです。



やたら大きい源内焼は金銭的な価値を追い求めるだけで使い道がありませんが、このような小粒の作品はなににでも使えていいですね。


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