源内焼　その７０　三彩揚羽蝶型小皿五客揃

本日の作品は源内焼の真骨頂の小さな器群のひとつです。蝶の舞う下で菓子皿に使いながらのコーヒーを一杯というのには最適だと思いませんか？

源内焼　その７０　三彩揚羽蝶型小皿五客揃
合箱
最大幅110＊奥行＊高台径＊高さ27



本日の作品は当方にある源内焼の資料に掲載されている記事は見たことがありません。源内焼は地図皿などの大きな作品が鑑賞作品としての存在意義が高いと認識されていますので、古九谷などのように小さな器群までは認知度はうすいものと推察されます



釉薬、胎土から判断して間違いなく源内焼です。



大きな皿類は陶工の製作意図より、浮世絵の彫師、もしくはそれを管轄する人の製作意図が高いように思います。



小さな器はそれなりに管轄する人の意図はあるように思いますが、製作者自信の洒脱さが伝わってきます。



蝶か蛾か・・、魔力のある源内焼の色彩が充分に生かされています。



揃いでもっと数があったのでしょう。１０人揃いか２０人揃いか・・。



前に所蔵されていた方が残存した状態のいいものだけを５客揃いで遺したようにも推察されます。源内焼は壊れやすい軟陶ですので非常に完品でのこしていくのが難しい陶磁器です。



積み上げての保存は基本的には厳禁です。



前の所蔵者は保存箱を製作したようで、きちんとした保存用の箱に収納されています。



ひとつひとつに袋を作っています。



このように気配りされた保存がうかがい知れるのはコレクターにとっては嬉しいものです。



保存をきちんとするにはそれなりの費用はかかるのですが、ただ数を集める小生のような収集家よりもグレードの高さを感じます。