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Channel: 夜噺骨董談義
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源内焼 その77 緑釉羅漢虎図長皿

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クマガイソウの咲く時期の茶室の現在の展示です。



棚は祥瑞手の香合。最近アクセスの多い作品です。



周窯の香炉・・・。



床は荒川豊蔵の晩年に水月窯で製作した花入に中林竹渓の軸です。



クマガイソウが主役なので花は活けていません。



本日は源内焼の作品の紹介です。

以前に投稿した源内焼の作品NO63ですが、名称を「三彩蓮花香炉」としましたが、どうも「三彩富貴頭香炉」ではないかとも・・・。

思文閣のオークションリストに掲載された永楽和全の作品が同じような形でそのような名称でしたが、未だに確証はありません。ちなみに永楽和全の作品は香炉ではなく食籠です。蓋に穴が空いていなければ、本作品も食籠かもしれませんでしたが・・。ただしこの穴の開いている部分が蓮に見立てられますのでやはりそのままの名称が正しいように思います。

源内焼 その63 三彩蓮花香炉
合箱
最大幅94*高さ79



多岐に渉る作品が存在する源内焼ですが、基本的に陽刻であること、型が繊細でしっかりしていること、胎土が楽焼に近いことなどから判断しないと、ネットオークションのようになんでもかんでも源内焼と称されるのは他の焼き物を混同してしましますね。

源内焼 その77 緑釉羅漢虎図長皿
合箱
幅210*奥行135*高さ34



地図皿のような飾り用のもの以外に以外に実用的な源内焼が私は好きです。



1000万もの高値の源内焼の地図皿は高嶺の華ですね。とっともその10分の1からが妥当な取引価格であり、そのよう値段では誰も買い取ってくれません。



骨董の価格は蒐集する者が決めるべきであって、商売人が決めるものではありません。ましてや「なんでも鑑定団」などのようなやらせの番組の値段を信用してはいけないように思います。



さて、三彩の釉薬がかかった作品が多い源内焼で緑釉だけの作品ですが、意外に味わい深いものです。



源内焼にはこのような長皿の形状も多くあり、揃いで集めて使うのもいいですね。



現れてくる文様を楽しみながらの食事もまたいいものです。



あっというまに紋様が見えるのではなく少しずつ見えてくる趣向などはどうでしょう。



各人違う文様の皿なども面白いのでは・・。



酔って虎になって絡むようになっていけませんね。酔狂というもの、否、粋興というもの・・・。




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