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忘れ去られた画家 渓山烟靄 結城素明筆 その3

都知事にしろ、野党党首にしろ女性の方がトップの様相ですが、はたからみてその危うさを感じざる得ない状況です。部下や官庁を敵に回して手厳しくやることだけが目に付いて、長い目でみると部下や実働部隊の人心が離れているというやり方です。とくに野党の党首選に名乗りを挙げておられる方は政権時代にその実績があるので、官庁は誰も言うことを聞かないでしょう。もし党首になったら、分別の有る国民は誰一人投票しないことです。

豊洲の問題も今さらの感があり、もっと事前に経緯を確認して対処すべきことです。都職員を火だるま状態にして、自分だけ正義の味方では人心は離れます。本当に土知事を続け、都政を良くしたいなら、このような対処は疑問を生じます。トップはその前任者の為政にも責任はあると思います。


さてもう30年近く前、盛岡に赴任していた頃に作った水指。

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素人が作ったものですから、ぴたりと合う蓋がないようで、いつか蓋を作りたいと思って持ち歩いています。

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さて作品の入手に際してはその経緯をきちんと遺しておくことが不可欠です。相続税対策などの理由から遺さないという話を聞きますが本当でしょうか?

本日の作品は生前に骨董に関して指導して頂いた蒐集家、そのご子息から頂戴した作品です。形見分けみたいにして頂いた作品です。同様なケースで所蔵になる作品は意外に多いものです。

渓山烟靄 結城素明筆
絹本水墨淡彩絹装軸 軸先本象牙 共箱二重箱 
全体サイズ:縦2270*横565 画サイズ:縦1325*横419

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本作品は初夏のころの渓谷が爽やかに描写されていますが、今でも花輪線や秋田内陸縦断鉄道からよく見られる景色です。

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結城素明については本作品で三作品目ですので、詳細は省略しますが、玉章の内弟子となった平福百穂と知り合い意気投合、両者に後年まで絵画技法上の共通性はありませんでしたが、終生無二の親友として交友しています。

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このような関係から郷里には結城素明の作品がときおり見られます。

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表具は「中村鶴心堂謹装」の札が箱に入っていることからこの店の表具と推察されます。

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中村鶴心堂についてはインターネット上に「漱石の近所に住む中村豊という青年が、京都の経師屋へ修業に出るにあたり、西川一草亭に他につてがないので経師屋の紹介をお願いする、という手紙が取り上げられています。詳しくはそちらをご覧になっていただくとして、この青年は墨光堂で修業し、東京に戻り中村鶴心堂という店を開き、横山大観などの表装を手がける職人になりました。」という記事があります。

*最近の記事の「男の隠れ家の床」参照。

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結城素明からの書簡も箱に同封されています。

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この書簡から蒐集家のお父上が昭和18年に入手された作品であることが解りました。

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現在では忘れ去られた画家、評金額に換算したら価格もそれほどでもない画家の作品、思い出はずっしりと重い作品。いつまでも遺って欲しいものと願いながら本ブログを綴る日々です。

昨夜の朝、奥様の訃報が届きました。

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