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Channel: 夜噺骨董談義
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桜桃鸚哥図 橋本関雪筆 その5

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家内曰く「橋本関雪? イメージが違う!」だと。「大丈夫、このような作品も描いているし、初春に飾る額だよ。」といったら納得していました。来年の干支は酉。本来は鶏ですが、鶏の作品だけではつまらないので鳥全般にして、正月に向けての展示にしようかと思っています。桜に桃もあるし、春まで飾っておける・・・。

桜桃鸚哥図 橋本関雪筆 その5
紙本水墨着色額装 共板 タトウ
画サイズ:横450*縦430



橋本関雪は動物画において名品が多いですが、本作品もその力量の片鱗が窺いしれるます。なお「鸚哥」はインコのことです。

本ブログで投稿しております「贋作考 秋圃 伝橋本関雪筆 その5」にもあるとおり、橋本関雪の贋作はたくさんあります。腕の良い贋作者が二人ほどいたとか・・。懲りずに橋本関雪の動物画への再挑戦です。さて本作品は・・・、懲りずに挑戦するのが趣味人ですが、知識や知恵のない浅学でかつお金をかけないことは、挑戦と言わず無謀という。



もともと掛け軸であったのでしょう。額装に改装され、共箱の板がタトウに収納されています。このような誂えは意外に費用のかかる細工です。



共板(共箱の蓋)には「白沙村人自検 押印」とあり、落款・印章ともどもしっかりとしたものです。

  

押印されている印章は「関雪」の朱文白楕円印です。「関雪作於冬花(瓜)庵 押印」とあります。よって昭和11年以降の作と推察されます。(宝塚にある冬花(瓜)庵は昭和11年の造営となるため)

*関雪の号:藤原兼家が雪降る逢坂の関を越える夢を見、その話を聞いた大江匡衡は「関は関白の関の字、雪は白の字とか。必ず関白に至り給ふべし」と夢占いをしたという。果たして翌年、兼家は関白の宣旨を蒙ったという故事より父である海関が名付けたもの。

*京都銀閣寺畔の白沙村荘に住み、白沙村人と別号しています。(白沙村荘の庭園は現在一般公開されています。)庭を営むことが多く大津に「走井居」、明石に「蟹紅鱸白荘」、昭和11年に宝塚に「冬瓜(花)庵」という別邸を造営しました。「冬瓜(花)庵」は所有者が変わり、現在は名古屋に移築されています。

広大な庭には、自ら世話をした犬、猫、猿、鳥など様々な生き物が遊び、動物に傑作の多い関雪の創作の源となり、動物を愛した画者の眼差し、一瞬の姿を描きとめる確かな観察眼と画技が橋本関雪の真骨頂となっています。
また、古今東西の古美術の蒐集においてもよく知られています。

   

箱の印章もお馴染みの印章ですが、贋作にも数多く押印されているものです。

 

出来共々、当方では真作と判断しております。



橋本関雪は何点か鸚哥を描いた作品があります。インターネット上には下記の作品があります。小生は値段はともかく本作品のほうが気に入っています。

参考作品 「鸚哥図」阪神梅田本店 阪神美術画廊 2014年 価格:150万
(同図の作品 姫路ヤマトヤシキ 7階の特選ギャラリー 「日本画・洋画 秀作展」 2013年 715*570 210万)



来年のお正月に向けての飾り物・・。



展示室の飾り付けを徐々に愉しみながらあれこれ検討しています。



手前の花瓶は浜田庄司・・、「鉄絵花瓶」と題されています。

*なお当方の浜田庄司はすべて真作です。ブログで意見を募る必要もないので近代陶工の作品の公開は基本的にしておりません。



当時の資料はそのまま遺されています。



最晩年の作と推察されます。



ところで浜田庄司の「鉄絵茶碗」の箱書のある箱のみを入手しました。箱は本物ですが、中の作品はどこへいったのでしょう? こういうことはよくあることで、この箱は現在使い道はありませんが、共箱のない浜田庄司の作品と縁が出来たときには使い道を考えます。
 


それが邪道か否かは見識のある者ならきちんとした使い道になるものと思っています。そう、「見識のある者」なら・・・。
さて、定期的な投稿は本日をもって終了となります。




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