源内焼など保存箱のない作品が増えてきたので、桐箱をまとめて注文しまいした。保存箱ですのでそれほど高級な箱は必要ありませんが、源内焼など壊れやすい作品は保存箱を誂える必要があります。
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さて本日の作品も家内のお茶の稽古場からの里帰り?の作品です。ずいぶん前に入手した作品で、どこで買ったのかも失念しております。
伝古波佐見焼 青磁陰刻糸瓜図水指
合箱入
胴径約135*口径外寸約110*高さ148*高台径90
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製作年代も不明ですが、製作地も伊万里という確証はありません。中国で作られたものではないように思いますが、国内とすると伊万里、鍋島、波佐見、湖東など多々の生産地があります。
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当方の浅学の範囲で考察するに国内の製作作品には間違いはないでしょうが、上記以外では三田青磁・は陽刻ですし、京都でもないように思います。
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すると鍋島か伊万里か・・・、当方の推察では波佐見焼の可能性を捨て切れません。
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掻いた陰刻の文様はなかなかの出来のように思います。陰刻というより「印花」という呼び名がありますが、こちらの呼び名のほうが私は好きです。
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製作は昭和初期以前・・、あまりにも曖昧かなImage may be NSFW.
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塗蓋は購入時から付いていました。
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お茶の稽古場ではときおり使われていたようです。使っていただけるのはありがたいことです。Image may be NSFW.
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「古波佐見焼 青磁陰刻糸瓜図水差」に対する考察
****************** **************************
本作品は古伊万里ではなく、伊万里を焼いた佐賀県有田町の隣にある、長崎県波佐見町で江戸時代に焼かれた波佐見青磁(木場山窯)の可能性があります。波佐見で生産された青磁は「波佐見青磁」もしくは「三股青磁」とも呼ばれます。17世紀前期のものが美しい色合いやシャープな彫りでかなり高い評価がされています。1630~50年代に作られた古波佐見焼の青磁の水指かもしれません。当時国内唯一の品質の高さを誇った窯で、その優美さから日本を代表する青磁の一つと言う事が出来ます。
参考作品
古波佐見焼 青磁香炉
なんでも鑑定団出品作 評価金額150万(相変わらず一桁違う金額 なんでも鑑定団の評価金額を真に受けてはいけません)
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青磁の釉薬は、水色に近い透き通った色合いを基調とし、器の表面に草花の模様を流れるように彫り出したものが多く見られます。また、牡丹や梅樹の形を貼り付けた製品も作られていました。技術的に、肥前でトップレベルの青磁であり、この窯で生産されたと考えられる青磁は、滋賀県彦根城家老屋敷跡、東京都汐留遺跡 龍野藩脇坂家屋敷跡、新潟県高田城跡、宮城県仙台城跡など、主に富裕な人々の住居跡から出土しており、当時、かなりの高級品だったことが推測されます。
なお後期のものは高台の部分が広く茶色く釉薬がはがしてある。そこの真ん中に一本筋が通っている。これはチャツと呼ばれる碗型をした窯道具で持ち上げて窯の中に入れた跡。この技法が中国から伝わったのが17世紀半ばで後期の作品は彫にシャープさがなくなり評価は低くなります。
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製作時期な上記にあてはまる17世紀の作品かどうかは解りませんが、その流れにある作品のように推察します。なんといって流れるように彫り出した陰刻の出来が良い!
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さて本日の作品も家内のお茶の稽古場からの里帰り?の作品です。ずいぶん前に入手した作品で、どこで買ったのかも失念しております。
伝古波佐見焼 青磁陰刻糸瓜図水指
合箱入
胴径約135*口径外寸約110*高さ148*高台径90
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製作年代も不明ですが、製作地も伊万里という確証はありません。中国で作られたものではないように思いますが、国内とすると伊万里、鍋島、波佐見、湖東など多々の生産地があります。
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当方の浅学の範囲で考察するに国内の製作作品には間違いはないでしょうが、上記以外では三田青磁・は陽刻ですし、京都でもないように思います。
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すると鍋島か伊万里か・・・、当方の推察では波佐見焼の可能性を捨て切れません。
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掻いた陰刻の文様はなかなかの出来のように思います。陰刻というより「印花」という呼び名がありますが、こちらの呼び名のほうが私は好きです。
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塗蓋は購入時から付いていました。
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お茶の稽古場ではときおり使われていたようです。使っていただけるのはありがたいことです。Image may be NSFW.
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「古波佐見焼 青磁陰刻糸瓜図水差」に対する考察
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本作品は古伊万里ではなく、伊万里を焼いた佐賀県有田町の隣にある、長崎県波佐見町で江戸時代に焼かれた波佐見青磁(木場山窯)の可能性があります。波佐見で生産された青磁は「波佐見青磁」もしくは「三股青磁」とも呼ばれます。17世紀前期のものが美しい色合いやシャープな彫りでかなり高い評価がされています。1630~50年代に作られた古波佐見焼の青磁の水指かもしれません。当時国内唯一の品質の高さを誇った窯で、その優美さから日本を代表する青磁の一つと言う事が出来ます。
参考作品
古波佐見焼 青磁香炉
なんでも鑑定団出品作 評価金額150万(相変わらず一桁違う金額 なんでも鑑定団の評価金額を真に受けてはいけません)
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青磁の釉薬は、水色に近い透き通った色合いを基調とし、器の表面に草花の模様を流れるように彫り出したものが多く見られます。また、牡丹や梅樹の形を貼り付けた製品も作られていました。技術的に、肥前でトップレベルの青磁であり、この窯で生産されたと考えられる青磁は、滋賀県彦根城家老屋敷跡、東京都汐留遺跡 龍野藩脇坂家屋敷跡、新潟県高田城跡、宮城県仙台城跡など、主に富裕な人々の住居跡から出土しており、当時、かなりの高級品だったことが推測されます。
なお後期のものは高台の部分が広く茶色く釉薬がはがしてある。そこの真ん中に一本筋が通っている。これはチャツと呼ばれる碗型をした窯道具で持ち上げて窯の中に入れた跡。この技法が中国から伝わったのが17世紀半ばで後期の作品は彫にシャープさがなくなり評価は低くなります。
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製作時期な上記にあてはまる17世紀の作品かどうかは解りませんが、その流れにある作品のように推察します。なんといって流れるように彫り出した陰刻の出来が良い!