Quantcast
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3056

瀬戸跳兎紋馬の目石皿 江戸期 その4

昨日の訪問者数が500人を初めて超えました。閲覧数はおしくも3000を超えませんでした。増えると目標にしている訳ではありませんが、励みになったり、面白くなったりするものです。

さて、本日は最近投稿している石皿です。最近はこの手の石皿は廉価になってきたように思います。数が少なく見かけないわりには、インターネットオークションなどではお手頃な値段で落札されています。とくに無地のものは入手しやすいようです。

瀬戸跳兎紋馬の目石皿 江戸期 その4
合箱
口径250*高台径165*高さ35

Image may be NSFW.
Clik here to view.


***********************************

以下は今までの瀬戸の石皿と重複する説明です。

瀬戸の煮〆皿は江戸末期から瀬戸で大量に作られた雑器中の雑器です。石皿の特徴は呉須と鉄で絵付けされていて、皿の縁取りが広く取ってあること、高台が厚めに低めに作ってある事などです。

Image may be NSFW.
Clik here to view.


煮〆を盛るのに良い感じなので、煮〆皿とも呼ぶようです。大量に作られたが故に、そこに描かれた絵や文字は、手慣れた筆裁きによる無意識の美を表しています。石皿の名前の由来は、いくつかあるようです。「韓国の石器を思わせる所から、石皿」、「釉薬に長石を使うから、石皿」というような感じらしいです。はっきりした由来は分からないようです。器に描かれた絵や文字の中では初期伊万里、桃山唐津と並んで第一級のものとも評されます。瀬戸の煮〆皿として、石皿、馬の目皿、そして絵皿があり、その代表的な作品が本作品のような石皿です。

***********************************

Image may be NSFW.
Clik here to view.


本作品は周囲に馬の目、奇数の馬の目は希少と思われます。重ねて大量に焼成されたようで目跡あり、、また重ねて焼かれたために歪んでいます。白釉薬がたっぷりと掛けられたものより、固い感じがしますので、だいぶ時代的には下がる作品群か生産地が
別の作品群のひとつではないかと思われ、もしかしたら瀬戸ではない可能性もあります。本来「石皿」というのは瀬戸に限定されるようです。

Image may be NSFW.
Clik here to view.



中央には「跳兎?」と説明された極端に簡略化された図が描かれていますが、一体なになのでしょうか?

Image may be NSFW.
Clik here to view.


これこそ雑器中の雑器・・・。

Image may be NSFW.
Clik here to view.


ただ現代の小さな食器棚では収まりきれない・・・・。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3056

Trending Articles