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Channel: 夜噺骨董談義
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瀬戸跳兎紋馬の目石皿 江戸期 その4

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昨日の訪問者数が500人を初めて超えました。閲覧数はおしくも3000を超えませんでした。増えると目標にしている訳ではありませんが、励みになったり、面白くなったりするものです。

さて、本日は最近投稿している石皿です。最近はこの手の石皿は廉価になってきたように思います。数が少なく見かけないわりには、インターネットオークションなどではお手頃な値段で落札されています。とくに無地のものは入手しやすいようです。

瀬戸跳兎紋馬の目石皿 江戸期 その4
合箱
口径250*高台径165*高さ35



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以下は今までの瀬戸の石皿と重複する説明です。

瀬戸の煮〆皿は江戸末期から瀬戸で大量に作られた雑器中の雑器です。石皿の特徴は呉須と鉄で絵付けされていて、皿の縁取りが広く取ってあること、高台が厚めに低めに作ってある事などです。



煮〆を盛るのに良い感じなので、煮〆皿とも呼ぶようです。大量に作られたが故に、そこに描かれた絵や文字は、手慣れた筆裁きによる無意識の美を表しています。石皿の名前の由来は、いくつかあるようです。「韓国の石器を思わせる所から、石皿」、「釉薬に長石を使うから、石皿」というような感じらしいです。はっきりした由来は分からないようです。器に描かれた絵や文字の中では初期伊万里、桃山唐津と並んで第一級のものとも評されます。瀬戸の煮〆皿として、石皿、馬の目皿、そして絵皿があり、その代表的な作品が本作品のような石皿です。

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本作品は周囲に馬の目、奇数の馬の目は希少と思われます。重ねて大量に焼成されたようで目跡あり、、また重ねて焼かれたために歪んでいます。白釉薬がたっぷりと掛けられたものより、固い感じがしますので、だいぶ時代的には下がる作品群か生産地が
別の作品群のひとつではないかと思われ、もしかしたら瀬戸ではない可能性もあります。本来「石皿」というのは瀬戸に限定されるようです。




中央には「跳兎?」と説明された極端に簡略化された図が描かれていますが、一体なになのでしょうか?



これこそ雑器中の雑器・・・。



ただ現代の小さな食器棚では収まりきれない・・・・。

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