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Channel: 夜噺骨董談義
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伝古伊万里型押地文初期赤絵兜皿 

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今週末もゴルフの予定が入っていましたが、あまりにも朝が早いし、帰りは混むようなので不参加としました。なぜそうまでしてゴルフをするのか小生には理解できない。だいたいゴルフに打ち込む奴で仕事ができる奴にはお目にかかったことがない。

今週末には家内と長男が帰ってきます。五カ月ぶりに帰宅してくるので家の中を整理しないと・・

骨董というのは常に氏素性の解らぬものとの出会いばかりです。

伝古伊万里型押地文初期赤絵兜皿 
合箱
口径139*高台径64*高さ36




箱書きには「初期伊万里 古九谷様式前 型押地文 草花色絵小皿 17世紀前半」とありますが、詳細は不明です。



たしかに古九谷には白磁の生地を型打ち整形し絵が描かれた作品群があります。



柿右衛門、初期伊万里、古九谷という三種の味わいを持った不思議な皿です。



繊細な柿右衛門とは対極の、古格といっていいほどの素朴さのある作品です。



初期赤絵は寛文時代(1661〜73)において古九谷の後期から柿右衛門に移行する時期の色絵皿で、見込みの内側に、円形状に釉薬を剥いで絵付けをする事が多いようです。



本作品はその技法ではなく、釉薬の上から絵付けをしています。このような作品もたしかに存在します。古伊万里の本流からは外れたこのタイプは、古九谷の五彩の系譜であるようなのですが、群青はなく、黄色はあったり、なかったりです。


さて本作品の氏素性や如何??

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