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鯉図 その4 蓑虫山人筆 その17

日本のサッカーの予選リーグの第3戦。監督が替わるとサッカーとはこれほど違うチームになるのだろうか? 有能な監督とはこういう戦術を採るのかというほど一貫した戦略があることには感心した。第3戦の後半の戦い方には賛否があるだろうが、リードされて相手が引いた状態で攻め込めば反則や追加点を犯しやすくなる状況での判断は正しかったと思う。

第3戦の先発メンバーは完全に次戦に焦点を定めている点も逆に目先にこだわっていなし、出場機会のない選手を使うこともモチベーションアップにつながる。それゆえ予選突破にこだわったと思う。監督には久方ぶりに真の侍を見たように思う。サッカー界にこういう人物がいたことに頼もしさを感じた。

人に何と言われようが信条を変えないことがトップには求められる。もし決勝リーグに進めなくなり、その原因が選手数人が負うような結果になるより、監督が全責任を負う戦い方を選んだことは組織力を重視して経営すべき日本の企業も見習うべき点が多い。責任ないマスコミの報道には耳を傾ける必要はない。

本日は5月の連休にて帰省した際に地元の骨董店で購入した蓑虫山人の作品です。お値段は2万円弱。蓑虫山人の現在のお値段としては妥当なお値段です。

鯉図 その4 蓑虫山人筆 その17
紙本淡彩軸装 合箱 
全体サイズ:横*縦 画サイズ:横420*縦1280

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家内が蓑虫山人の作品が掛け軸ばかりなので額の作品もたまに欲しいという理由もあり購入しました。ただ蓑虫山人の鯉を描いた作品はこれで4作品目となりました。

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印章と落款は下記の写真のとおりであり真作です。このような見極めは経験値によります。

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前回の作品の説明でも記述したとおり、蓑虫山人は1877年(明治10年 42歳)~1896年(明治29年 61歳)まで東北を遍歴しています。当方の故郷の周辺では「1884年 明治17年 49歳 枝川(現田舎館村)の工藤家に滞在。秋、青森県の大鰐の加賀助旅館滞留、中野(現黒石市)中野神社に遊ぶ。」という滞在の記録がありますので、その頃に近い頃ではないかと当方では推定しています。

蓑虫山人の作品にて本ブログに紹介した作品の中で鯉を題材にした作品には下記の作品があります。

松下瀧鯉登り図 大幅 蓑虫山人筆 その14 
紙本淡彩軸装 合箱 
全体サイズ:横*縦 画サイズ:横946*縦1760

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蓮遊鯉之図 蓑虫山人筆 その6 
紙本淡彩軸装 合箱 
全体サイズ:横500*縦1920 画サイズ:横400*縦1370

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鯉登り図 蓑虫山人筆 その2
紙本淡彩軸装 合箱 
全体サイズ:横615*縦2110 画サイズ:横488*縦1310

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画法の技術的観点から見るとたいした作品ではないかもしれませんが、蓑虫山人の描く鯉の作品はユーモラスで魅力ある作品であると感じるのは小生の贔屓目でしょう。なべてこの世は贔屓目で成り立つことが多いもの・・。

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