楊柳観音図 その2 寺崎廣業筆 その64
蒐集における望郷とは何なのでしょうか? 当方では故郷出身の画家の作品を多々蒐集し、本ブログで紹介してきましたが、改めて立ち止まって考えると星の数ほどある蒐集対象を絞り込む動機づけのひとつになっているだけなのかしれないと危惧することがあります。たしかに郷里では話題になることもありますが、思いのほか知識のある方は少なく、話題は年々薄れていきます。...
View Article忘れ去られた画家 虎渓三笑図 梶野玄山筆
孔雀を描いた作品や青緑山水画で著名な梶野玄山ですが、どうもそちらの作品は他の画家の方がいい作品を描いており、当方では本日描いたような作品の方が好きです。 虎渓三笑図 梶野玄山筆 絹本水墨着色軸装 軸先木製 極箱 全体サイズ:横550*縦1910 画サイズ:横420*縦1006...
View Article会寧焼 紅斑鉢
男の隠れ家にはいろんなものがありました。結婚式の引き出物を初めとした贈答品類、旅行のお土産品などもありますが、それらはほとんどが処分することとなっています。ただ、そんな中にも骨董的な価値があるものがありますのできちんと鑑識眼をもって選別しないと思わぬ失敗をします。 本日の作品はそのような作品く区分されていた作品から見つけた作品の紹介です。ないかと話題になる北朝鮮で焼成された作品のようです。 会寧焼...
View Article魑魅魍魎たる中国絵画
男の隠れ家の棚にしばらく放置されている中国絵画の掛け軸。 蒐集していた一時期に集めた中国絵画の作品ですが、中国絵画は贋作、模作、版画などの工芸品の多さは日本の比ではないこと気づき、蒐集はすぐに中断し、怪しげな作品は処分したのですが、「鑑賞にはいいだろう」と手元に遺したおいた作品がまだあったようです。 長い間、新聞紙に雑に包まれていたので久方ぶりに虫干ししてみました。...
View Article氏素性の解らぬ作品 萬古焼 石榴文盃洗
陶磁器の作品の多さには枚挙のいとまがない。小生のように陶磁器蒐集をしている者でさえ未知の分野の陶磁器群はたくさんあります。そのひとつに萬古焼があります。 今回は興味本位で入手した作品をもとにほんの少し萬古焼について調べてみました。 萬古焼 石榴文盃洗 合箱入 口径*高さ*高台径 萬古焼は簡単に記述すると下記のような記事の焼き物のようです。...
View Article氏素性の解らぬ作品 三彩八咫烏図皿
先週は福島浜通りと女川に泊りがけで出張でした。一年に一回は赴く地域ですが、確実に復興が続く半面、原発そのものの廃炉については何ならの手は打っているものの不透明なことが多いようです。...
View Article倣五彩龍文瓶 「大明萬暦年製」銘
当方の家に古くからある下記の作品。入手経緯などは一切不明ですが、小生は日本で作られた京焼の写しかなんかであろうと判断してしばらく箱に収納したまま放置していました。若い頃、骨董蒐集の先輩に「これは大切にしなさい。」と言われましたが、「日本の写しでは?」と返答したところ先輩は無言でした。 倣五彩龍文瓶 「大明萬暦年製」銘 底「大明万暦年製」銘 合箱 口径98*最大胴径95*底径80*高さ240...
View Article吉野龍田蒔絵 御料紙文庫&御硯箱
本日紹介する作品は文庫と硯箱の蒔絵のセットで代々伝わる作品です。 吉野龍田蒔絵 御料紙文庫 外観 蒔絵の作品は飾るだけで周囲が明るくなるあでやかさが必須ですね。嫁入り道具のひとつであった可能性があります。 蓋表面 金や銀の蒔絵は見る角度、明るさによって様々な表情をしてくれます。 この愉しみはガラスケース越しの展示作品では残念ながら味わえないものです。 外周...
View Article狩野派の絵師たち
近々企画されている富士山にちなんだ狩野派の作品の展示会にて当方の作品を展示したいということで、公の施設の学芸員で教授の方が作品の当方の作品を確認のために自宅まで観に来られました。...
View Article色紙 蛙 福田豊四郎筆 その94
サッカーはなにが起こるか解らないものですね。日本のワールドカップのサッカーの試合は運がいいとしか言いようがない・・・。 さて田舎では田植えの終わった田は水でいっぱい、蛙の大合唱が聞こえていました。 ちょっと庭に出てみると蛙がすぐにつかまります。 息子と蛙の観察です。実際に手で触ることには抵抗がないようです。 そこで本日は蛙の作品の紹介です。...
View Article屏風
郷里に帰る際は新青森から奥羽本線にて電車の旅。 岩木山、リンゴ園を眺めながらですが、この景色は仕事で赴任していた頃には見慣れていた風景です。しばらく在京していると新鮮に見えるものです。 到着した駅ではいつも通りレンタカーを借りてドライブとなります。田植えが終わった田にいる鷺を眺めながらの旅です。郷里では身近に鷲や雉も珍しくありません。...
View Article母から授かった品
30歳前に山形にて結婚して借家ながら居を構えることになった際に、引越しが完了した家に母が持ってきた作品がいくつかあります。福田豊四郎や信太金昌などの郷里出身の画家の絵画などの作品を何点や、家紋に氏名入りの漆器、揃いの食器などもその当時に母から引き継いだ作品です。 この度の帰省で整理していたら、その作品が出てきました。懐かしい作品ですが、その中から本日紹介する最初の作品は螺鈿に蒔絵の煙草盆です。...
View Article編み物をする婦人 伊勢正義画 その9
最近、ブログの閲覧が増えてきていますが、嬉しい反面、どうも不気味 そもそもマイナーなブログの内容ですから・・。 しかもアクセスの多い記事には当方のとって意外な作品であることも驚きです。最近多いのが「須恵器 長頸瓶」、「古伊万里?...
View Article桐竹唐草地紋 真形釜 二代角谷興兵衛作
日本のサッカーは思いのほか健闘しているようですが、やはりコミュニケーションのとりやすい日本人監督の就任が一番功を奏しているように思います。決してベテランが良いとは思いませんが、体力ある時間だけ出場させてるのは効力がありそうです。ただゴールキーパーのチョンボは相変わらずのようです。益々の健闘を期待したいのですが、難敵を抑えて予選リーグを突破してもその後の対戦相手はレベルが数段上のようです。...
View Article種子島 南蛮花入生 小山富士夫作
休日には自宅で息子の散髪・・・。 さて本日は男の隠れ家に放置されていたお土産品などの作品をまとめて箱に入った作品群の中からの作品を紹介します。家人らにとっては箱を見ただけで誰のどういう作品か解らずに放置してあった作品のひとつです。 種子島 南蛮花生 小山富士夫作 共箱 底に「古山子」掻き銘 口径*最大胴径*底径*高さ...
View Article源内焼 その114 三彩文字文手持付角鉢 その2
休日には小生が骨董品の整理をしている傍らで家内がなにやら幼稚園のバザーへの出品作を制作中、まだ制作途中のようですが写真を撮っておきました。 さて本日は久方ぶりに入手した源内焼の作品の紹介です。 源内焼 その115 三彩文字文手付角鉢 合塗古箱入 幅190*奥行200*底(幅116*奥行122)*高さ140 中央の文様は「五嶽真形図」のひとつで中国の信仰上の五霊山の内、「南岳衝山」を表す記号。...
View Article鯉図 その4 蓑虫山人筆 その17
日本のサッカーの予選リーグの第3戦。監督が替わるとサッカーとはこれほど違うチームになるのだろうか? 有能な監督とはこういう戦術を採るのかというほど一貫した戦略があることには感心した。第3戦の後半の戦い方には賛否があるだろうが、リードされて相手が引いた状態で攻め込めば反則や追加点を犯しやすくなる状況での判断は正しかったと思う。...
View Article2018年 6月 男の隠れ家
雨が降り止んで天気が良くなってきたので、車を洗うことにしました。東北に赴任していた頃には車を2台所有していたので、洗車が日課で慣れていますが、今は一台分の車庫があるので最近はとんと洗車はご無沙汰していました。本日は2台、軽トラの代わりに畑仕事用に購入した軽ワゴンの新車。意外に洗車面積多いので時間がかかり、息子もお手伝い。ただすぐにホース片手に水遊びに興じていいましたが・・。...
View Article南天 福田豊四郎筆 その95
週末には母を訪問。 しばらく行けなかったので、貯めておいた写真を息子が説明。いつものようにお薄を飲んで母は元気そうでした。 少しして姉もやってきて、にぎやかになりました。息子は母に肩たたき・・。 さて本日の作品は「南天」。「南天」は「難を転じる」ということから吉祥の題材となります。この世は難しいことが多い、「難を転じて福となす。」にあやかりたいものです。 南天 福田豊四郎筆 その95...
View Article展示作品引き取り & 輪島塗 折足付会席膳 鮎模様木目塗 10客揃
週末には展覧会に出品依頼のあった作品を受け取りにこれらました。 日通さんの美術運搬専門の方が掛け軸を丁寧に梱包されていきました。 作品は事前に傷などのチェックを学芸員(教授)がされていきました。ぼろぼろに痛んでいた作品でしたが、出来が良かったので購入し再表具した作品です。一般に展示されるということは作品も喜んでいるでしょうし、こちらも蒐集冥利に尽きます。...
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