天地交換
本日は朝から日帰りで名古屋に出張する都合により、ブログの内容は簡単な記事といたしましたのでご了解願います。 掛け軸が痛み始める部位は掛け軸の上下に多いということをご存じでしょうか? 掛け軸の上下の部分を「天地」と称していますが、紐で巻いていることによる擦れ、表具の剥がれや破れ・浮き、そして軸先や紐などが掛け軸の「天地」では痛むことが多いようです。...
View Article月下葡萄に鷹図 天龍道人筆 その36
天龍道人の出来の良い作品がなかなか見かけなくなりました。当方でも今回の作品紹介で「その36」となり、ひと通り年代別や画題別に揃ってきたことから厳選して天龍道人の作品を蒐集する段階になってきたことと、市場の作品の手薄さと相まって出来の良い作品の入手が難しくなってきています。 そのような状況下で本作品のように興味深い、出来の良い珍しい作品が入手できたことは蒐集する側には嬉しいものです...
View Articleリメイク 古備前壷 その1
古くから家に転がっている備前と思われる壺がいくつかありますが、本ブログにて紹介している作品ですが、改めて再度整理していますので投稿いたします。 古備前壷 その1 口径115*胴径240*底径160*高さ315 最近投稿した古信楽でも記述していましたので、古備前についての窯印についても調べてみました。 ********************************************...
View Article山水図 富田渓仙筆
本日紹介する作品はずいぶんと前に入手した作品ですが、なんとなく気に入っており、男の隠れ家の寝室の脇床に飾っていた作品です。 仏画、禅画、南画、更には西洋の表現主義を取り入れ、デフォルメの効いた自在で奔放な作風を開いた富田渓仙の南画風の作品の紹介です。 山水図 富田渓仙筆 紙本水墨軸装 軸先 合箱入 画サイズ:横273*縦1145...
View Article倣李朝 白磁提灯壷
根強いファンをもつ李朝の陶磁器ですが、いい作品はお値段も高いようです。一時期、かなり人気があったこともあり、李朝についての書物も多いと聞いています。李朝を集めだすと李朝だけで大概の方は資金を使い果たすことになりかねないと思われます。小生としてもそうそう簡単にサラリーマンの身では手を出せないので、近代の作品や小品を入手して少しづつ知識を吸収して勉強しているというレベルです。...
View Article少女 伊勢正義画 その6
本日は最近蒐集対象としている同郷の洋画家「伊勢正義」の作品の紹介です。この作品で「その6」となりました。 少女 伊勢正義画 その6 油彩額装 左下サイン 画サイズP8号:横330*縦460 全体サイズ:縦710*横580 1959年(52歳)の作? 左下のサインに年号らしきものが記されていますが判読不能です。...
View Article揃いの器たち その3
家内が最近買ってきた本のひとつに「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」という題の本がありました。面白そうなので机の脇に置いて興味のある章からときおり暇を見て読んでいますが、その中で面白かった項目に「エリートを犯罪から守るための「美意識」」という項目あります。...
View Article中野山浅絳山水図 その3 蓑虫山人筆 その15
家内が小生に読んでみたらと購入してきた文庫本、「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」を読んでみての所感を下記に記します。 ******************************************...
View Article伝古伊賀焼 煎餅壺
信楽と伊賀の壺は見分けの検証が難しいとのことです。この陶器群に入り込み始めると出口がみえなくなりそうですが、本日はほんの少しチャレンジしてみました。 伝古伊賀焼 煎餅壺 合箱入 口径113*胴径*底径*高さ285 「煎餅壺」という壷の名の由来については定かではありませんが、下記の諸説があるそうです。 1.土肌がぷくぷくっと焼けて膨らんだような感じが煎餅が焼けたところのように見えるという説...
View Article少女像 伊勢正義画 その7
先週末から帰郷しています。帰京の予定は未定です。よって突然の休稿もありますのでご了解願います。 本日は「その7」に引き続き、同郷の画家である伊勢正義の作品の「その7」の紹介です。知名度の少ない画家ですので、数万円でインターネットオークションで入手できる画家です。...
View Article柳橋美人図 木谷千種筆 その4
本日紹介します木谷千種は、12歳の時に渡米し2年間シアトルで洋画を学び、帰国後の大阪府立清水谷高等女学校在学中より深田直城に師事して花鳥画を学んでいます。1909年(明治42年)、帰郷しますが、7月の北の大火(天満焼け)により、堂島の自宅を焼失したため女学校卒業間際に東京に移住しており、1913年(大正2年)から2年ほど日本画家の池田蕉園に師事しています。...
View Article2018年5月 保戸野窯
帰省した5月の連休、帰郷の際に秋田市で途中下車し、市内で二人展を催している保戸窯の平野庫太郎氏に会ってきました。秋田県立美術館の館長も務めており、お忙しいところ家族ともどもで喫茶して互いに近況報告をしてきました。 二人展では貫入が入らなくなったという練りこみのカップを購入してきました。 コーヒーカップが欲しかったのですが、残っている作品がありませんでした。...
View Article呉州餅花手 茶褐地白花花卉文盤
明末の漳州窯のおける大皿の作品は、呉須染付・呉須赤絵(青絵)・餅花手と大きく3つに分かれます。呉須染付や呉須赤絵や青絵の大皿の作品は本ブログにていくつか紹介しましたので、本ブログを読まれている方にはよくご存知かと思います。本日紹介するのは餅花手と称されている作品です。...
View Article静物画 伊勢正義画 その8
郷里から亡くなった家内の母が危篤状態との知らせが入り、急遽帰省しましたが、3日後に亡くなりました。享年87歳。地元の婦人会の会長なども務めましたが、非常に優しい義母でした。小生の再婚した家族も暖かく迎え入れてくれました。...
View Article耶麻渓 藤井達吉筆 その20
当方では藤井達吉の絵画の作品をメインに蒐集していますが、藤井達吉の絵画の作品については現在は意外に知られていない方が多いようです。 耶麻渓 藤井達吉筆 その20 紙本水墨金彩軸装 軸先木製 加藤滝川鑑定箱 全体サイズ:縦1550*横490 画サイズ:縦510*横370 描かれているのは箱書きから「耶麻渓」らしい。 絵の金彩と一文字の金糸の対比が趣があっていい表具だと思います。...
View Article休日のくつろぎ
最近本ブログの閲覧数や訪問者数が増えているようですが、当方にとっては外国の方からの質問などが増えたり、あまり喜んではいられない状況もあります。少し投稿回数を減らしてクールダウンかなとも考えるのですが、貯まっている作品数を考えるとそうのんびりもしていられない状況です。 さてこのブログが投稿される3週間前には庭に君子ランが咲いていました。(三週分の原稿が貯まっているということ・・)...
View Article芭蕉下家鴨図 蓑虫山人筆 その16
今日は小生の65歳の誕生日。本日紹介する作品はまくりの状態での入手であり、屏風や襖から剥がされた作品のひとつかもしれません。表具してみるのが愉しみな作品のひとつです。 芭蕉下家鴨図 蓑虫山人筆 その16 紙本淡彩軸装 合箱 全体サイズ:横*縦 画サイズ:横420*縦1280...
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