現在、男の隠れ家の座敷に普段飾っておく作品は、普段は留守なのでなにかあっても、たとえば盗難にあってよい作品を飾ります。とはいえ駄作を飾ると品格が疑われますので、それ相応の真作と判断できない作品を飾っておきます。本日は何点かあるそのような作品の紹介ですImage may be NSFW.
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白流 伝川端龍子筆
絹装軸絹本着色二重箱供箱入
全体サイズ:横548*縦2070 画サイズ:横390*縦1140
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一応床の間に飾る作品ですから、一見良い作品であることが条件です。
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真作なら昭和初期の頃の作品か?
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今回は夏に向かう季節の涼しげな作品を選びました。
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出来から見て川端龍子の真作に見えませんか?
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この滲んだ四条派の技巧?
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箱の拵えも相応に・・。
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真作と判断していない決定的なことは印章です。印章の「長流子?」は川合玉堂の印章にあります。本作品の印章は川合玉堂の印章と近似していますが、玉堂のものとは違っています。
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贋作を造る際に川合玉堂と間違えた? これは面白いImage may be NSFW.
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他の男の隠れ家には別の作品。
白梅中鷹之図 伝曽我二直庵筆
絹本着色絹装軸鑑定箱入 画サイズ:横357*縦1042
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本作品は仙台にて購入した作品。曽我二直庵の代表的な鷹の作品ですが真贋はむろん不明です。曽我直庵、二直庵は鷹の絵の名手として名高い画家ですが・・。
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落款は無く印章は白方印の「二直庵」を用いていますが、印章のみの作品は二直庵の頃は珍しいことではありません。後印もむろん疑ってかかるべき事象です。
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武家社会では家格を誇示するために鷹狩に縁のある鷹の絵を好んで求めたようですが、ある程度地位のある武家でないと当時著名であった狩野派、土岐派や曽我派の絵は入手できず、贋作が横行したと考えられています。
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室町時代の土岐富景の「白鷹図」、曽我直庵の「架鷹図」が有名であり、諸大名はこぞってこのような作品を求めたそうです。抱え絵師にも描かせたのでしょうが、出来のいい作品は少なく、当然前述のように後印の可能性もあり真作とは断定し難い作品です。
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骨董蒐集が手探り状態の頃の入手作品ですが、当時は四苦八苦していろんなことを調べたものです。調べるに際して困るのが資料が乏しいということ。一般の本屋、図書館にはまずめぼしい資料はなく、美術館の発行する資料を探し回ることから始まります。
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当時蒐集した作品は駄作も多くかなり処分しましたが、なんとなく気に入ったものはまだ手元に置いてあります。
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真贋にこだわる以外に、出来の良し悪しと好みの点から作品が手元に遺るようです。
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本作品は基本は出来がよく、古画として鑑賞するには支障のない一品です。印がなければ良かったということも言えます。
箱書はどういうわけか「直庵」として鑑定された箱書のようです。古画であきらかに出来の悪い贋作は数多くあるのですが、そのような作品群から。出来の良い氏素性の解らぬ作品を入手するのも目利き???
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箱は二重底。箱書きの内容は友人が解読してくれており、下記のとおりのようです。栞は当時、自分で作成しました。
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似た作品の販売カタログは下記のものがあります。値段はともかく、最近はこのような古画そのものがなかなか入手しづらくなりました。
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氏素性の解らぬ作品は安心して飾って置けますねImage may be NSFW.
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時として真作でまかりとうりそうな氏素性の解らぬ作品は、時として気軽な使い道がありますImage may be NSFW.
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真贋などは蒐集する側、所蔵する者がわきまえていればいい噺です。
ちなみに少なくても「なんでも鑑定団」をテレビで見ていたり、美術館でガラス越しの作品をみたり、美術本の写真を眺めている程度の薄っぺらな知識で骨董の真贋を語れるほど骨董の真贋は簡単な世界ではないようです。
さ~て、帰京・・・。
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白流 伝川端龍子筆
絹装軸絹本着色二重箱供箱入
全体サイズ:横548*縦2070 画サイズ:横390*縦1140
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一応床の間に飾る作品ですから、一見良い作品であることが条件です。
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真作なら昭和初期の頃の作品か?
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今回は夏に向かう季節の涼しげな作品を選びました。
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真作と判断していない決定的なことは印章です。印章の「長流子?」は川合玉堂の印章にあります。本作品の印章は川合玉堂の印章と近似していますが、玉堂のものとは違っています。
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他の男の隠れ家には別の作品。
白梅中鷹之図 伝曽我二直庵筆
絹本着色絹装軸鑑定箱入 画サイズ:横357*縦1042
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本作品は仙台にて購入した作品。曽我二直庵の代表的な鷹の作品ですが真贋はむろん不明です。曽我直庵、二直庵は鷹の絵の名手として名高い画家ですが・・。
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落款は無く印章は白方印の「二直庵」を用いていますが、印章のみの作品は二直庵の頃は珍しいことではありません。後印もむろん疑ってかかるべき事象です。
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武家社会では家格を誇示するために鷹狩に縁のある鷹の絵を好んで求めたようですが、ある程度地位のある武家でないと当時著名であった狩野派、土岐派や曽我派の絵は入手できず、贋作が横行したと考えられています。
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室町時代の土岐富景の「白鷹図」、曽我直庵の「架鷹図」が有名であり、諸大名はこぞってこのような作品を求めたそうです。抱え絵師にも描かせたのでしょうが、出来のいい作品は少なく、当然前述のように後印の可能性もあり真作とは断定し難い作品です。
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骨董蒐集が手探り状態の頃の入手作品ですが、当時は四苦八苦していろんなことを調べたものです。調べるに際して困るのが資料が乏しいということ。一般の本屋、図書館にはまずめぼしい資料はなく、美術館の発行する資料を探し回ることから始まります。
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当時蒐集した作品は駄作も多くかなり処分しましたが、なんとなく気に入ったものはまだ手元に置いてあります。
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真贋にこだわる以外に、出来の良し悪しと好みの点から作品が手元に遺るようです。
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本作品は基本は出来がよく、古画として鑑賞するには支障のない一品です。印がなければ良かったということも言えます。
箱書はどういうわけか「直庵」として鑑定された箱書のようです。古画であきらかに出来の悪い贋作は数多くあるのですが、そのような作品群から。出来の良い氏素性の解らぬ作品を入手するのも目利き???
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箱は二重底。箱書きの内容は友人が解読してくれており、下記のとおりのようです。栞は当時、自分で作成しました。
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似た作品の販売カタログは下記のものがあります。値段はともかく、最近はこのような古画そのものがなかなか入手しづらくなりました。
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真贋などは蒐集する側、所蔵する者がわきまえていればいい噺です。
ちなみに少なくても「なんでも鑑定団」をテレビで見ていたり、美術館でガラス越しの作品をみたり、美術本の写真を眺めている程度の薄っぺらな知識で骨董の真贋を語れるほど骨董の真贋は簡単な世界ではないようです。
さ~て、帰京・・・。