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Channel: 夜噺骨董談義
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兎 その2 福田豊四郎筆 その89

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本日は四国まで日帰りで、明日は北陸まで日帰りと全国行脚が続きます。

さて本日は福田豊四郎が昭和初期の頃に描いた作品の紹介です。

兎 その2 福田豊四郎筆 その89
絹本水墨淡彩軸装 軸先象牙 合箱二重箱
全体サイズ:縦2205*横480 画サイズ:縦1285*横351

 

2018年10月に秋田県大館市の骨董店より購入した作品で、以前に骨董店で取り扱った作品とのことです。購入金額は16万円です。

 

雪深い郷里の風景を描いた作品でしょう。木立にも雪国の特徴がよく描かれています。



このような動物や人物を題材にして郷里を描く作品は福田豊四郎の真骨頂と言えるでしょう。



福田豊四郎の実直さがにじみ出ている作品です。母がこの頃の作品が好きだと言っていましたが、我が家に遺された作品はこの頃の作品が多いのも母の好みによるところがあるかもしれません。



決して技巧的にはまだ成熟されたものとは言えませんが、それゆえノスタルジックな雰囲気が醸し出されています。



以前に福田豊四郎が描いた「兎の」作品は入手しており、今回の作品は「兎」を題材にした作品では2作品目の入手となりました。「その1」の作品は本ブログでも紹介されています。

兎 その1 福田豊四郎筆 その80
絹本着色 額装
画サイズ:縦190*横230



このような佳作?は最近なかなか見当たりません。



また雪深い故郷に帰りたくなりました。息子に「年末にまた秋田に行く?」と尋ねたら「行く!」と・・。「雪が多くて寒いよ?」と返したら「雪は大好きだもん!」だと・・・。

庭に雉が来たり、道路で鷲が食事をしていたり、近所で熊が出没したりと動物が身近な郷里ですが、野生の兎はさすがに近所では見かけないな~。

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