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Channel: 夜噺骨董談義
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秋景山水図 高島北海筆 その3

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家内が入院中で時間つぶしになるだろうと買っていった本の中に「陽だまりの彼女」(越谷オサム著 新潮文庫)がありましたが、家内が「涙ボロボロ」となって、「病院で泣くような小説はだめ」と言われました

小生も読んでみたのですが、それほど・・。愛するものを亡くす、無くす?気持ちはよくわかります。交差点や駅のホームで似ている人や連れ添った同年代の二人連れを見ると立ちつくす日々は経験積みです。とはいえ、この小説は・・。興味のある方は是非・・、読んでみてたしかに損はない本です。前代未聞のハッピーエンド????

本日の作品の画家である高島北海・・・、今までの投稿作品は下記の二作品です。

山水図 高島北海筆 その1
紙本水墨軸装 軸先 合箱入 
全体サイズ:横330*縦1360 画サイズ:横1360*縦330


夏景水墨山水図 高島北海筆
絖本水墨軸装 軸先木製 合箱入 
全体サイズ:横630*縦1080 画サイズ:横520*縦360


本日の作品は下記なのですが、「春に描いた秋の作品」???

秋景山水図 高島北海筆
絹本水墨淡彩軸装 軸先鹿骨 共箱二重箱 
全体サイズ:横560*縦2140 画サイズ:横420*縦1260




「大正丁巳春写 北海漁叟」と落款と記され、「長門止刀」と朱文白方印が押印されてますが、高島北海は長門の出身です。大正7年(1917年)、高島北海が67歳の作です。

 

箱書きもありますが、同時期のようです。

 


産卵にやってくる鮎を捕る梁漁は秋の風物詩といえましょう。そのときの秋の風景のようです。



よく描けていますね。




近景と遠景・・。



実際は掛け軸は座って愉しむものですから、山は仰ぎ見るように見るようになります。




最近は掛け軸も正面からしか見ないし、屏風も正面からしかみないようになっていますが、基本的に掛け軸は下から、屏風は左右からの鑑賞からも意識して製作してるものです。



掛け軸の軸先は細工物におなています。蓋部分はねじって入れるようになっています。



蓋を無くすことが多いのですが、本作品も片側の蓋がありません

箱を修繕したり、軸先を直したりしていると時間が経つのを忘れてしまいます。

本日の投稿では高島北海の詳細は省きます、本ブログに投稿されている他の作品の説明を参考にしてください。




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