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氏素性の解らぬ作品 デッサン 兎 伝バーナード・リーチ筆

民芸作家の作品に贋作が多いのはつきものですが、その代表例が浜田庄司、河井寛次郎、そしてバーナードリーチですが、当方は民芸の力強さが好きなので、そのリスクを冒しても蒐集に取り組んでいます。

本日はそのリスクを冒して入手した作品です。

デッサン 兎 バーナード・リーチ筆
浜田晋作鑑定 タトウ箱・黄袋
額装サイズ:縦255*横305 縦150*横210

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バーナード・リーチは1909年、22歳の時の初来日以来13回来日しています。1934(昭和9)年は4回目の来日のときです。濱田庄司や河井寛次郎とはすでに親しく交友していており、1934年にはリーチはイギリスでの陶芸全般の評価に失望し来日し、日本民藝館設立を目指していた柳に協力しています。

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来日した際には各地の窯で精力的に作陶し、多くの作品を日本に遺しています。バーナードリーチの魅力の一つはその絵付けにあります。

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バーナードリーチは日本では大きな皿の作品に絵付けした作品を遺していますが、その多くは大皿の成型は日本の陶工が行い、バーナードリーチは絵付けなどのデザインが中心でした。

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兎を描いた陶磁器の作品も代表作のひとつです。

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本デッサンには下記のような浜田晋作(浜田庄司の子息)の鑑定書が添付されていますが、この鑑定書も含めて真贋は不明です。

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浜田庄司、河井寛次郎、金城次郎、新垣栄三郎らの作品はだいたいの真贋の察しはつくようになりましたが、バーナードリーチの陶磁器の作品はともかく、デッサンとなると正直こちらの作品は疑ってかかる必要がありそうです。

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蒐集においては作品を盲目的に真作や贋作と決め込まないで、うやむやのままで常に学ぶ姿勢で真贋の霧が晴れるのを待つのが得策ですね。

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あまり多くのそのような作品を所持すると精神衛生上よくありませんが・・・。


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