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菊慈童 岡本大更筆 

催しもの会場での職業体験の続きは鉄筋の組み立てや圧接。さらには鳶さんの指導により転がし・・・。

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なんとラジエットを使っての単管クランプ締、小生が就職して初めに覚えたことです。

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小生は慣れていますが、息子は初めてです。

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さて本日は美人画で名高い画家、岡本大更が描いた「菊慈童」の作品の紹介です。

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菊慈童 岡本大更筆 
絹本着色軸装 軸先骨 合箱 
全体サイズ:縦1980*横550 画サイズ:縦1290*横420

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「菊慈童」についてはご存知の方も多いと思いますが、説明に記事を下記に投稿します。

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菊慈童:周の穆王の時代、慈童と言う少年がおりました。穆王の寵愛を受けていましたので、常に帝の傍らに侍っておりましたが、ある時、帝が居ない時、誤って帝の枕の上を越えてしまいました。群臣は議して、罪科は浅くないが、誤りから起こった事なので、死罪一等をゆるめて縣山(れっけんざん)への流刑と決まりました。

この縣山は、山深く、鳥も鳴かず、雲暗く、虎狼の住む所で、仮にもこの山へ入って生きて帰る人はないと言う所です。穆王は慈童を哀れみ普門品にある二句の偈「具一切功徳慈眼視衆生、福聚海無量是故応頂禮」を密かに慈童へ授け、毎朝に十方を一礼して、この文を唱えるように言いました。

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慈童は、忘れないように側の菊の下葉に書きつけました。それよりこの菊の下葉の露が僅かに谷の水に滴り、天の霊薬となり、その味わいは天の甘露のようでした。

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慈童はこれを飲み仙人となり、又、この谷の流れの末を飲んだ民、三百余家、皆病気が治り長寿を保ちました。

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時代が移り、八百余年後、慈童はなお少年のように見えました。

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魏の文帝の時、彭祖(ほうそ)と名を替え、この術を文帝に授けました。文帝はこれを受け菊花の盃を伝え、万年の寿をされたのが重陽の宴です。これより能「菊慈童」が作られました。能では七百年となっていますが、魏の文帝に仕える臣下が縣山でこの慈童に会い、帝に七百歳の寿命を授けられます。

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*菱田春草が描いた「菊慈童」は著名な作品です。
飯田市美術博物館蔵 明治33年(1900年)作 縦181.1cm、横110.7cm、絹本著色軸装

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鈴木春信の浮世絵には下記の見立て絵があります。 
見立菊慈童

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さて染み抜きして表具をきれいにしてあげようと思います。いつの時代も不老不死への願いは変わらぬようです。

そういえば冒頭の催し物形会場には表具師のコーナーもありました。年配の方ばかりでさすがに子供は皆無・・・・Image may be NSFW.
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