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古唐津残欠

古窯跡から発掘された破片をつなぎ合わせ、それを販売することを生業とする骨董屋が結構たくさんいたそうです。とくに唐津に多かったというのを本で読んだことがあります。

骨董市にはそのような作品がたくさん並んでいましたが、いかにも破片を組み合わせて作ったことがみえみえで、また以外に高価なこともあり、あまり買う気にはなれないものでした。最近は骨董市でもあまり見かけなくなったように感じます。ちょっと購買意欲を誘うものがないときに、出来心?で今回の三作品の残欠?を購入してみました。

ひとつは最大幅が130mm程度の歪んだ無地の作品です、

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残欠の組み合わせの原則は、高台はひとつの作品で、高台のみは完品であることらしいです。

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歪んで売り物にならないか、焼成時に欠けていて打ち捨てられたものでしょう。この歪みのある作品には、目跡以外のひっつき部分にはサンダーを掛けた跡があります。

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次は最台径幅が115mm程度の白っぽい、釉薬のタップリ掛けられた皿です。

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同じ釉薬の残欠を探すのはたいへんだったろうな? という作品です。

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次は刷毛目のお皿です。最大幅は125mm程度です。

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目跡があることから最初の作品と同じく重ね焼された大量生産品だったのでしょう。

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おなじような陶片が足りないときには、似たようなな? 陶片を使います。

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まるで練りこみのようなこの作品は小生のお気に入りです。

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本日の作品の雑な金繕いは小生が施したものです。買ったときにはちょっとした共色の細工がしてありました。

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打ち捨てられたものたちを組み合わせて、使えるように蘇らせる・・。もともとは古窯跡を掘り返し完品を探そうとしたのでしょうが、完品などはめったになく、陶片ばかりたくさん集まったのでしょうが、陶片だけではあまり売れないので、自分らで陶片を貼りあわせて売りさばいたものでしょう。

これらの作品? 食卓に並んだら意外に楽しいではありませんか?

動機はどうあれ打ち捨てられたものたちを再生した・・、これは仕事にも大切なことです。
人事にしても、ジョブにしても配置や人員の見直しで組織が蘇ることがあります。


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